気持はよく分かります
さて、前回のブログでも書きましたように今期のF1復帰が決まった小林可夢偉ですが、その場で彼は今年、無給だということが明らかにされました。当日のインタビューで、可夢偉はこう述べています。
「無報酬で走ります。それは僕の決定です」
「それが僕のアプローチです。僕はこの仕事がしたいんです。それをトニー(・フェルナンデス、ケータハムチームのオーナー)に訴えました。それがトニーへのメッセージですし、彼はそれについて満足しています」
「僕はチームを助けたいです。お金のことは気にしていません。自分の人生を成功させたいですし、自分のゴールを成功させてチームにお返ししたいです」
別に仕事が無かったワケではありません。去年所属していたフェラーリからは今年も継続してGT(市販車改造)の世界選手権に出場すること、そして去年よりはF1フェラーリチームの裏方として開発などに関われる作業を増やすという旨のオファーも受けていました。こっちはたぶん、少なくとも数千万円の給料は出ます(億円いくかもしれません)。それでも可夢偉は、報酬を貰っての名門の裏方よりも無報酬での新興弱体チームのレギュラーを選びました。
たしかに今年、F1へ戻れなければ小林可夢偉の名前がF1のスターティンググリッドに並ぶことは未来永劫なかったでしょう。だから戻りたい、もう一度F1という世界一速い車で戦える舞台に戻りたい、そのためにはという決意も感じましたし、同時にやっぱりF1ドライバーって普通の人とは価値観が違うんだなとも思いました(デラロサってドライバーも名門マクラーレンの開発担当辞めてヒスパニアっていう、ケータハムよりさらに弱くて一昨年で撤退しちゃったチームのレギュラー選びましたし)
ただ、それでもやっぱり、今日(昨日?)報道されたあのニュースは気になるようで、こんなツイートを残していました。
I saw Japanese baseball player sign with Yankees 161m dollar for 7year deal. Oh my got I'm Eating 5 pound burrito with out getting money!lol
「日本の野球選手がヤンキースと1億6千百万ドルで七年契約したのを見た。なんてこった自分は無給で5ポンドのブリトーを食べてるのに!(笑)」
But I'm happy driving F1 for free and happy with 5pound burrito^_^ This is my dream!
「けど僕は無給でF1で走るのは嬉しいし、5ポンドのブリトーにも満足^_^これが自分の夢なんだから!」
…気持は、よくわかります(140億とかいう金額はピンときませんが)
とりあえず来週の合同テスト、頑張れ可夢偉!!