すっかりご無沙汰していましたが、ふと気が付くと1万アクセスを超えていました。過疎っているこのブログに、ここまで多くの人が来てくださったこと、ただただ感謝です。
アメリカに来て二年弱、週末の楽しみとしてスポーツもいろいろ観てきました。具体的に言うと
野球:4試合(エンゼルスx2、ドジャース、レッドソックス各x1)
アメリカンプロレス:2回
モータースポーツ:インディカー、NASCAR、ドラッグレース
とかそんな感じで。今年はドジャースに前田健太が加入するので、必ず観に行こうと思ってます。
それはさておき、それらのスポーツを観たあとで観戦し、ある意味最大のインパクトを与えてくれたもの、それがモンスタートラックでした。
こんな絵を見たことのある人はけっこういるかと思います。人の背丈ほどのサイズのタイヤをつけたトラックが宙を舞う姿、それがモンスタートラック、ヨーロッパとも、その流れを汲んだ日本のモータースポーツとも明らかに違う、どこの発祥かと聞かれたら誰も絶対間違わない、そんなアメリカンモータースポーツです。
普段テレビでチラと見る程度だったのですが、エンゼルスタジアムの特設コースでレースがあると聞き、予備知識ゼロで観に行ってみました。そして感じました。これはこれで、モータースポーツのひとつの究極の姿なのかもしれないと
何が究極かと言うと、その徹底したエンタテイメント性、そして分かりやすさです
野球場内にこさえられたコースです。これが全景です。スタジアムは満員、どこから見ても何が起きているのか一発で把握できます。インディカーとかのオーバル(楕円)コースどころじゃありません。
競技は簡単に言うと4パートに分かれています。
予選:16台出走。上の写真にあるコースの右半分または左半分を二周し、上位の8台が決勝に進出
決勝:上位8台が1対1で勝負する勝ち抜きトーナメントバトル、1つの勝負は30秒かからず決着がつきます。他にもバイクみたいなののレースもやっていましたが、ともかくここまでが前半パート。
そしてそれらが終わるとインターミッション、重機が入ってスタート地点の除去などコースの手直しを行います
そして広々とした状態で行われるのが以下の2つ
ドーナツターン対決:制限時間以内にたくさん回転できた人が勝ちです
フリースタイル:コース全体を使って
飛んだり
跳ねたり
時には盛大に転んだり
とにかく派手に動きまわって、一番豪快に演技できた人が優勝です(採点は6人で行い、一番の高得点と最低の得点以外の4人が出した点数の合計プラスボーナスがついたり。時にボーナス得点もつきます)
一番人気のグレイブディガー(墓掘り)号。このときは残念ながら優勝できませんでしたが
フリースタイルで優勝したドライバーさん。空をとぶどころか壁ギミックを使ったバク宙まで決めていました。クルマでバク宙、うん、ありえないです
ありえないサイズのクルマがありえない高さで宙を舞うエンタテイメント性、そして誰にでも勝敗が分かる、ダレることの無いテンポの良さ、F1やスーパーフォーミュラとはあまりにも対極的な、ものすごく新鮮な刺激を与えてくれるレースでした。ある意味、モタスポに興味の無い人をこっちの世界に引き入れるには最適なカテゴリなのかもしれません(ガラパゴスすぎますが)