そんなワケで前回の予告どおりゴールデンウィークオフの後編です。まずは江戸東京博物館から。
手塚先生展だけのチケットと常設もあわせた通し券の差額が300円くらいしか無かったのでせっかくだからと常設展も入ったところ、中で落語やっていました。途中からでしたが噺の流れはこんな感じ。
若旦那、旅に出る→旅先で死亡と近所の人誤解→奥さん、別の男と再婚→若旦那、復縁しようとするが奥さん拒絶→味方と思っていた大家さんも奥さんの肩を持つ→ならばと奉行所に訴え出たら大岡越前まで奥さん支持→その後若旦那、奉行のはからいでものすごい豪商の婿養子になってめでたしめでたし。
…救いがある噺と言うべきなのか何なのか…あとは特設展として東海道五十三次の浮世絵も展示されていました。ちなみに東海道五十三次、二十年以上前にファミコンでゲームになっています。
ゲームのタイトルは「かんしゃく玉投げカン太郎、東海道五十三次」、花火職人カン太郎が江戸を目指し、自分の開発した花火の兵器転用を狙う悪徳商人一味(忍者、ゴロつき、念仏坊主、日本刀持った虚無僧、鷹匠、ピストル持った悪徳商人)相手に弾数無限の手投げ弾を武器に立ち向かうという日本を全身全霊で誤解させてくれそうなゲームです。開発はサンソフト、他に農民二人がホーミングする投げ鎌で悪代官に立ち向かう「いっき」や、黄門様がドラキュラその他相手に世直しをする「水戸黄門2」など、日本を誤解させるのが会社の目的なんじゃないかと思えるタイトルを多々出しています。もっともこれらのゲームとしての出来は決して悪くなかったりします。水戸黄門1(こちらはきちんと国内漫遊)はファミコンではじめて合成音声を採用しているゲームですし東海道五十三次もステージとして関所や川が出てくる場所は実際にも関所や川があったりと細かいところはかなり凝っています。
そうこうして常設展を一時間半くらいで見終わり手塚治虫展へ。ここでは原画の数々や先生が生前使われていた机、サインペンで描いた自画像の入ったアパート「トキワ荘」の柱、大阪万博で展示されていた、手塚先生がデザインをしたというロボット(センスが思い切り昭和なのはご愛嬌)、幼少時代の8ミリフィルムや昆虫のデッサンなど、よくぞここまで集めてきたと言いたくなるラインアップでした。
あとは小学生時代に描いて仲間内で話題になっていたという漫画もあったのですが…これが展示され、何十万人の人が見ていると知ったら天国でどう思うんでしょう?自分なんか、大学三年くらいのときに書いた小説さえ直視する勇気がありませんが(汗)
余談ですが個人的に手塚先生の作品で一番好きなのはブラック・ジャック。マグマ大使はこの日展示会で見るまで横山先生の作品だと思っていたことをここにお詫びします
それから夕食まで少し時間があったので通り道の秋葉原へ。何十年も前の玩具などが普通に売られている「まんだらけコンプレックス」で時間を潰し、夕食の店を予約したJR四ツ谷駅へ。ここは地元なので、普段からけっこう飲み歩いてます。
当日行ったお店は『てつやき 旨酒ほたる 四ツ谷本店』
http://r.gnavi.co.jp/g330005/
紹介ページにある個室空間で9人で飲み会やりました。食べ物どれもハズレ無し、シメに麺類が欲しいと言えばメニューに無いラーメン(たぶん賄い食)を快く出してくれたり、とても感じの良いお店です。結局ここで4時間くらい過ごし、会はお開きとなりました。
最後にこの飲み会の席、基本的にゲームだの漫画だのに精通している人たちばかりなので、話の内容は非常に『濃く』なります。そんな中でも個人的に一番マニアックな知識が豊富で、しかも今も昔と変わらぬ創作活動への情熱を持ち続けているK氏が紹介してくれた、場にいた皆が話を聞いて爆笑した。ゲームの動画を紹介します。タイトルは「レッドアラート3」開発はアメリカ。
http://www.youtube.com/watch?v=SjALEbfKNIY
内容は以下の感じ
・核でアメリカに負けたソ連、過去に戻りアインシュタイン博士暗殺
・これで自国優位と思ったが自国の核技術も当然消滅(←バカ)
・そして極東の地ではエンパイア・オブ・ライジング・サンという国が興り、白人世界に対して一斉攻撃を開始する
…えっと、日本のゲームメーカーにも、アメリカのゲームメーカーにも言わせてください。
日本を何だと思っていますか?