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カテゴリー「アニメ・コミック」の記事

2023年4月 5日 (水)

3年半ぶりのアメリカへ⑤

最初の週末、幸いに天気は良好。レンタカーを手に入れた自分は
ウォルマートやターゲットと言ったスーパーなどを軽く回って、
それからお昼を食べることに。

向かったのは会社の向かいにあるドーナツ屋でした

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駐在時代、わりと好物だったそこのベーコンチーズバーガー。
アメリカに行ったら最初に食べようと思っていたのですが、
会社がお昼を出してくれた&店の営業時間が早朝から午後は
4時までという時間帯だったので、ようやく食べに行くことが
出来ました。

おぼんの上に雑に盛られた山盛りのポテトと直径15センチ近い
バンズのハンバーガー、駐在時代はポテト頼むと多すぎるからと
基本、バーガー単品で頼んでいたのですが、この時ばかりはと
セットで注文。ポテト、美味しいんだけれど、とにかく量が多いん
ですよね・・・ちなみにバーガーの前にあるのはハラペーニョ、
ちょっとかじってみましたが、めっちゃ辛いです。

ちなみにアメリカに行ったら何を食べるのがオススメかと聞かれ
たら、自分は迷わずハンバーガーと答えます。何のかんので国民
食、ボリューミーだし基本どこで食べても日本とはレベルが違い
ます。

逆にオススメしないのがスパゲティ。とにかく茹ですぎで、麺が
柔らかくなりすぎの、いわゆる「ぶよスパ」、日本のアルデンテ
に茹でた麺に慣れているとキッツイです。水曜どうでしょうで
大泉洋さんもアメリカのスパゲティは不味いって言ってましたし

そして食後、なんとなく行ったのが家の近くにある、結構大きな
ショッピングモール、そこでものすごく意外な物として自分の目
に飛び込んできたのが

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紀伊国屋書店でした

これ、駐在時代にあったらめっちゃ嬉しかったヤツだ・・・
(リトルトーキョーにも昔からあるけれど、ちょっと遠い)

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店内にディスプレイされていたジャパニメーションを代表する
方々。リトルトーキョーのお店が文房具やアニメDVDなども
多少は売っているものの、基本的には普通の本屋さんだった
のに対して、こちらはアニメショップという趣がだいぶ強いです。
売っているのも漫画が大部分だし、プラモやフィギュアも売っ
ているしと


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そして購入したジャパニーズMANGA。最終巻と、全編を
通じて自分が作中最も好きなエピソードが載っている巻。
(読んでる人なら、たぶんどの話か分かります)

ところで、この漫画とか、あとオーディンスフィアって言う
ゲームとかでもそうなんですが、Love的な意味の「好き」は
"I love you"よりも"I care about you"の方が一般的
なんでしょうか。日本人的には、あんまり馴染みのない言葉
ではあるんですが

なお、コロナ禍の影響なのか、モールの中にあった、自分が
よく行っていたブッフェ系のレストランは消えていました。
街中にあった、同じくわりとよく行っていたブッフェなお店
なんかも消えていたし・・・やっぱり好きに手に取れる食べ
放題系のお店にとっては致命的だったんでしょうね

2012年11月13日 (火)

たまには漫画の話でも

というワケで久しぶりに旅行記でも可夢偉でも一貴でもなく、漫画の紹介とか書きたいと思います。

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松井優征「暗殺教室」

単行本の表紙からして異彩を放ちまくりなこの作品、個人的にこの半年以内に読んだ漫画の中で間違いなくナンバーワンです。なんか単行本も今月発売のジャンプコミックスの中じゃワンピースに次に売れたらしいですし

~あらすじ~
ある日、月の七割が蒸発し消滅した。犯人は最高速度マッハ20で飛び回ることのできるタコ型の超生命体。しかもそいつは来年の三月には地球も同じようにすると言っている。

でも、なぜかそのタコは殺されるのはゴメンだけどとある中学の三年E組の担任ならやっていいと言い出し、政府も生徒に危害を加えないことを条件にそれを承認し、生徒達に報酬百億でこの生物の暗殺を依頼。ちなみにそのクラスというのは名だたる進学校の中で落ちこぼれだけが集められたクラスで…と、なんて言えばいいんでしょう。書けば書くほどカオスです。

作者曰く「頻繁に口にされることがありながら最も実行されない意思表示」である「殺す」という単語ひとつを軸に作ってみた物語、それがこの「暗殺教室」です。

設定からしてツッコミ所しか無いような作品ですが、個人的にすごく珍しいと思うのがこのタコ型生命体(通称、殺せんせー)が教師として異常なまでに有能だということ。生徒思い、金欠、妙に俗っぽいという所は少年漫画の主人公系教師キャラの定番通りなのですが、この部分がいわゆる定番と違うし、しかもその特徴を、ちゃんとキャラ作りやストーリー作りに活かしているところが素晴らしいなと思ってます。ある意味、PTAに見せたいジャンプ漫画です(主目的が暗殺ですが)

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個人的に一巻で一番好きな場面&セリフ、細かい状況説明は難しいので省略(汗)

今、一番旬な少年漫画(勝手に認定)の暗殺教室、まだ読まれていない方にはぜひオススメです。

2011年8月 3日 (水)

この一カ月ばかりの雑記

単体でブログのネタ一本書くにはちょっと短くなりそうな話題を4つほど

その1:

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七月の頭、鶴見のショッピングモールに中嶋悟さんが富士でやるフォーミュラニッポンのPRをするために来てくれました。左から二番目が中嶋さんで向かって右がレーサーでかつて小林可夢偉や中嶋一貴とヨーロッパで競い合ったこともある平手晃平選手、右端がモータージャーナリストの高橋二郎さん。

パパ嶋さんを間近で見たのは生れて初めてだったんですが、なんでこんなオジサン(失礼)見た瞬間顔がこれ以上ないってくらい満面の笑みになるんだろう…盛大な拍手でお迎えください?言われる前に両手が勝手に動いてます。今なお色あせぬ、自分にとって最高のヒーローであり、スポーツ選手は力が及ばなくなったから引退する、そんな当たり前の現実を突き付けてくれた人でもありました。

トークでは富士スピードウェイの思い出を聞かれて
「でも俺の思い出って30年以上前だからなあ…」
とちょっと困っていたり、じゃんけん大会で5回連続グー出したあとにチョキ出して、残った参加者の大半を壊滅させたりしていました。

その2:

五月の健康診断で大腸が再検査になりました。それで先週末、生まれて初めて内視鏡検査というものを。
検査前に腸を洗浄するための薬を2リットルの水に溶かし、家で二時間ほどかけて飲んでくださいと言われていたんですが、飲み干すのに5時間近くかかりました…味はポカリを不味くしたような感じだったんですが途中から全く喉を通らなくなり、お茶をチェイサーにしてなんとかという感じ。
家族に言わせるとあれはよく冷やして、200mlくらいずつ一気に飲むべきで、自分がやったみたいにぬるい水で溶かし、湯のみでチビチビやっていく飲み方は最低だとか…その情報、あと一日早く知っておきたかった…

その3:

この前小林可夢偉まさかのフィギュア化ってのをネタにしましたが今度は…

ヒーローマンがフィギュア化されますよ!

(※ヒーローマン:去年やってたロボット(?)アニメ。トランスフォーマー以外で自分が久々に見たアニメ。監修はスパイダーマン生みの親スタン・リー。作画の質も高くかなり良作。終盤駆け足だったのがちょっと残念)

…番組終了してはや一年ってときになってなんで今更…もしかして、第二部開始の布石とか考えてよろしいんでしょうか?

その4:

〆はちょっぴり真面目な話。この前会社での会話(なので具体的な内容は割愛。別にトラブルとかではなくただの雑談)の中で自分に沢山欠けているもののうちの一つに気づきました。それは何かというと、一つのことから話や物事を広げていこうという知恵と想像力。
何かいいネタを仕入れたと思ったらそれで満足して思考停止するんじゃなくて、そこからさらにもう一歩話を広げるにはどうすればいいのかというのを常に考える姿勢、それが思い切り欠けていたなあと。

まとまりの欠片もないネタですが、とりあえず今回はこのへんで

2011年5月24日 (火)

鈴鹿に行ってきました

引っ越しをしてネット環境が整っていなかったためまた間隔が空いてしまいましたが、久々の更新です。

5月14日と15日、一泊二日で三重県の鈴鹿サーキットに行ってきました。目的は国内四輪レースの最高峰であるフォーミュラニッポンの開幕戦です。中部地方には知り合いもわりと多いのですが、前日まで仕事の関係で行けるかどうか不透明だったので今回は一人旅でした。

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鈴鹿へは名古屋からローカル線を乗り継いで。最寄駅の鈴鹿サーキット稲生へ連れて行ってくれるのは写真にある伊勢鉄道の電車です。
のどかな風景の中を走る一両編成の電車、自分は鉄道マニアでも撮り鉄でもないですが、やっぱり旅先で乗った電車の写真は撮影してます。

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鈴鹿サーキット前に置かれていたモニュメント。数多くのドラマを生み出してきた、そして世界中のレーシングドライバーから愛されているサーキットです。自分がここを訪れたのは92年(当時まだ高1)のF1以来。当時は土の地面もけっこうあったのですが、いろいろと整備されていた(と思います)

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今回自分が見たレースには出場していませんが、会場にはしっかり来ていた「エヴァンゲリオンレーシング」のラッピングカー。当然、めっちゃ沢山の人が撮影していました。

市販車をベースにしたGT選手権というレースでは、今年は上記のエヴァ以外に初音ミク、涼宮ハルヒ、イカ娘と多くのアニメなどと提携したチームが参戦しています。具体的に名前を挙げると…

エヴァンゲリオンレーシング

グッドスマイルレーシング(初音ミク)

ハルヒレーシング(涼宮ハルヒの憂鬱)

イカ娘レーシング

名前をクリックするとそれぞれの公式サイトに行けます(ハルヒだけ公式が無いっぽかったのでgoogleの画像検索結果に飛びます)。
ちなみにグッドスマイルカンパニーは数少ない、小林可夢偉選手の個人スポンサーもやってくれています。たまにグッドスマイルカンパーにの人が可夢偉選手の応援に行くと、ツイッター上にF1マシンの上に乗っかった小さなフィギュアの写真がアップされます

最初はインパクト強かったですが、モータースポーツのすそ野が広がってくれるのは嬉しいことだなと。

次回はフォーミュラニッポンについて少し触れたいと思います

2010年5月 5日 (水)

たまにはアニメの話とか

言うまでもなく今年は2010年です。

2010年と言うと本来ならロディマスコンボイ司令官が地球にやってきて神社の境内で敵と戦ったり剣道の先生に道を諭されたり宇宙ペストに感染して総司令官、副司令官ともども純国産アニメじゃ考えられないブッ壊れっぷりを見せてくれる筈なのですが、幸か不幸かそういう兆候は5月を迎えた時点ではまだありません。

でもそんな年のせいなのか、何気にロボットアニメが豊作(とは言っても三本)です。今回は、それらのうち自分が見ている二本を紹介したいと思います。

ひとつは
トランスフォーマーアニメイテッド

ストーリー(公式より抜粋):
小惑星帯で巨大なパワーを持つ「オールスパーク」を発見したオプティマスプライム達は、メガトロンに襲われてある惑星に不時着する。
50年後、コールドスリープから目覚めたオプティマスプライム達は人間のサリと友人になる。
今、オートボットとディセプティコンとの新たなる戦いの幕が開く!!

自分が小学校に入るか入らないかくらいのときから連綿と続く、ガンダムに並ぶロボットアニメの金字塔の最新作です。今回から登場人物(?)の名前が日米共通になったのが特徴。ぶっちゃけ日本語でオプティマスプライム言われることについてはまだ馴染めませんが(英語でコンボイ言われるのと同じくらい違和感)

中身はいつものトランスフォーマー、昔からのファンには安心クオリティ。過去作のキャラがしばしばモブキャラとしてカメオ登場しているので、それを探すのも一興です。個人的には停電時のサインとして初代に一回だけ出てきた電気生物、クレムジークが登場していたのには笑いました。一回しか出ていないのに、話がコンボイ日本に行くで屈指のネタ回なのに、なんでこんなに人気なんだクレムジーク。価格一万を超えるメガトロンの玩具にもオマケとしてついてきてたし。

玩具も一つ買ってみましたがクオリティは上々、キャラが過去作に登場した面々のリファインが中心のため姿を変えた昔のキャラに会える嬉しさやそういったキャラがどう扱われていくのかということを含め、今後の展開が非常に楽しみです。本編削ってまで入れている最後の実写パートはつくづく要りませんが

ちなみに公式サイトはこちらをクリックしてください

そしてもう一つはSDガンダム三国志…ではなく
HEROMAN

ストーリー(公式より抜粋):
アメリカ西海岸センターシティ、ヒーローに憧れる少年・ジョーイは、貧しさからアルバイトに励む日々を送りながらも、祖母と二人で明るく暮らしていた。
ある日、ジョーイは捨てられていた玩具のロボットを拾い修理を施す。そして“ヒーローマン”と名前を付けるのだった。
ところがある夜、激しい稲妻がジョーイ家を直撃!玩具のロボットは雷光に包まれ、やがて驚くジョーイの目の前には電撃パワーを持つ新たな“ヒーローマン”が誕生した!
そんな中、謎の生命体“スクラッグ”のよる地球侵略が開始されようとしていた…

スパイダーマンやX-MEN生みの親であるスタン・リー氏が原作を手掛けているロボットアニメ(こう書くとアメコミ原作と思われがちですがそうではないそうです)。
トランスフォーマー見ていたらCMで番宣をやっていて、バンダイチャンネルで第一話無料になっていたからと見てみたら面白くて目下五話中三話まで見ています。

上記のストーリー導入部とか、主人公のネーミングセンスとかそれを普通にいい名前として受け入れる仲間達とか米軍戦車のミサイルで無傷な相手を吹っ飛ばすパンチってどんなんだよとかツッコミ所は満載ですが絵柄と言い主人公の成長を描いた王道ど真ん中なストーリー展開と言いかなり好みです。鬱展開はどうも性に合いませんし。

とりあえず今週末には本編に追いつきたいなと

公式サイトはこちらをクリックしてください

プロモーションビデオはこちらをクリックしてください

余談ですがエンゲージに戦闘・交戦という意味があるとこれで知りました(汗)

あとはSDガンダムの三国志ですが…食わず嫌いはいけないと思いつつ、なぜか見る気が起きません。どっちも好きな題材なのに。

2010年3月16日 (火)

最近買った物 1/3

※ここから先の文章は現政権政党を支持されている方は見ない方がいいかもしれないことを前もって警告します。

最近、この数週間で3つほど、ブログのネタになりそうな物を購入しました。どれも大なり小なり笑いどころのある三点、それらを紹介していきたいと思います。

まずトップバッターはこの一品

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ムダヅモ無き改革 Legend of Koizumi

以前このブログでも紹介した漫画『ムダヅモ無き改革』のオリジナルビデオアニメです。
…しょっぱなから最大火力のを持ってきたような気もしますが、それはそれ。発売当日、仕事帰りで閉店間際のヨドバシカメラに行ったら売り切れてました(結果、楽天で注文)

ストーリーは相変わらず異常にカッコよく描かれた元内閣総理大臣小泉ジュンイチローが世界の首脳と麻雀で戦うというツッコミ所満載なものなのですが、アメリカ→北朝鮮→ロシア→ナチス第四帝国と続いている原作とは異なり

アニメの相手は中国です

どう考えても、世間的にもっとシャレにならない相手をネタにしている気がします。コミックでは注記が
“実在の人物とはあまり関係ありません”
なのが、
“実在の人物とはかなり関係ありません”
になっているあたり、少々勘繰りたくなる部分もあります。

中国側の登場キャラとしては胡錦濤国家主席と温家宝首相、そしてアニメ本編のラスボスとして(以下かなりのネタバレにつき白文字)冥府より蘇った毛沢東主席が登場します。毛主席の得意技は緑一色、暴走した主席の怨念により和了るたびに中国の大地が緑に覆われていきます。エコに見えますが、どうやらそうとも言い切れないようです(以上ネタバレ終了)

また、アニメ独自の要素として平成の脱税王(by元財務大臣の人)も出演しています。

http://www.nicovideo.jp/watch/sm9854543

ニコニコ動画に掲載されている、ユキヲさん登場シーンまとめ集。これでもかなり、自民支持な作者としては気を使ったんだろうなあとか2:36での小池ゆかりのセリフにめっちゃ爆笑したとか、夫人が本気で訴訟起こしたら製作サイド負けるだろうなあとかいろいろと。あ、ちなみに作中出番が多い若い男は杉村タイゾーです。原作でも主に一般人目線の驚き役として出番は多いです。

個人的にはかなり笑えたのですが、時間が8分程度×3本立てと短めなのと、見る人をかなり選ぶだろうなあというのは率直な感想。後者はハナから仕方ないとして、あと五割増しくらいの尺が欲しかった…原作での人気キャラが三名ほど、それぞれ数秒しか出番無いし、ものすごく続編ありそうな引きだけど製作者は“一回こっきり、やり逃げ上等”って公言してるし…

最後にこの作品がおススメなのはこういう方です。

・実在の人物をネタにしたギャグが受け入れられる
・て言うかむしろ好き
・昭和の少年漫画的なノリが好き
・政治は基本的に自民支持

…次は、とても一般受けしそうなものを紹介させていただきます

2010年2月13日 (土)

全巻もってる漫画達③

とりあえず4、5冊は紹介したいなと思っているこの企画。第三段はこちらです。

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王様の仕立て屋 ~サルト・フィニート~ 漫画のジャンルは無尽蔵と言われる日本にあってもきわめて稀少(というか唯一?)の、服飾を題材とした作品です。

ストーリー(若干のネタバレを含みます):
イタリア・ナポリの場末にてサルトを自営する日本人、織部悠。ナポリで最高と謳われた亡き師の技術を受け継ぎ三つ揃え(ジャケット・ベスト・パンツ)はおろかシャツ、ネクタイ、靴下、コートまで仕立てられる(仕立て世界の常識ではありえない)腕を持つが、若くしかも異邦人であるため彼に舞い込む依頼はみな他の職人が匙を投げた無茶な注文と、それを抱え切羽詰まった客ばかり。だが悠がそんな客の人生と相対し、針と鋏を手にしたとき、仕立てた服は客の人生をも動かす…平たく言うと服飾版ブラックジャック。今の自分が部屋に置いてある漫画で、ムダヅモと並びなんとなく手にすることの多い作品です。

テーマがテーマですのでヨーロッパの服飾文化や素材に対する解説はとても豊富で詳細、同時にナポリや作中で悠が出向くフィレンツェ、ロンドン、パリ、ニューヨークの文化についての解説も詳しく、トリビア大好きな自分にはたまらない作品になっています。また作中で取り扱うネタの広さからか某2ちゃんねるの掲示板も異常に知識の守備範囲が広い人が集まっており、脱線が日常茶飯事となっています(しばしば、行き過ぎた脱線もあり)

また人生に対する格言的なセリフが多いのも一つの特色と言えます。個人的にその中でも気に入っているのはこの二つ

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過ぎた時間は取り戻せないが無駄にしないことはいつでもできる

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人生嫌いなものがあるってのは単純に損

上は今自分が人生の指針としている言葉の一つ、下は自分がまだ辿り着けていない心境という感じです。 やっぱり人間、腹が立つときは腹が立ちます

最近は主人公の織部が職人として完成してしまったため話の中心は彼より若い世代の成長が中心で、彼はよきアドバイザー役という感じ。現在25巻まで刊行され、そろそろまとめに入っているのかなと思わせる描写を混ぜながらも、のんびりじっくり続いている作品です

2010年2月 5日 (金)

全巻もってる漫画達②

近代麻雀…おそらくこの名前を聞いてそれが漫画雑誌だとすぐ分かる人は少数でしょう。コンビニではパチンコやパチスロなどの雑誌と一緒に並べられ、ジャンプやマガジンなどとは別の棚に並べられることが多い雑誌です。

かく言う自分も、基本ギャンブルはやらないこともありこの雑誌については長くその存在を知りませんでした。そして、これからも知ることはなかったと思います。この漫画さえ世に出ていなければ。

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鬼才、大和田秀樹先生の描く「ムダヅモ無き改革」が存在しなければ。

ストーリー(以下、かなりネタばれの嵐です):
日本国第89代総理大臣小泉ジュンイチローが日本の国益のため、ブッシュ父子、金正日、プーチン大統領などと麻雀で戦い、雌雄を決するストーリー。

この時点ですでに混乱しだしている方もいるかもしれませんが、気にせず話を続けようと思います。だって上の説明、まだジャブだし

ジャンルは麻雀漫画なこの作品ですが、麻雀としての戦略性などは基本的にありません。各国の首脳は常人をはるかに上回る強運(作中用語では『豪運』)を持っているため満貫程度は小技も同然、数局に一回倍満が出て、大抵どの勝負(作中用語では『闘牌』)も見開きの大ゴマプラス役満で決着がつきます。このあたりは懐かしの聖闘士星矢あたりにノリが近いかもしれません。

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必殺技をかます世界首脳の皆様。左から小泉首相、ローマ教皇、プーチン首相。どうでもいいけどローマ教皇が悪役にしか見えません。

第一巻は上記のように小泉首相vs世界首脳だったのですが、二巻以降は月面より襲来した、ヒトラー率いるドイツ第四帝国と世界首脳連合による地球の支配権を賭けたチームバトルに話がスイッチしています。えっと、もう一度強調しますがジャンルは麻雀漫画です。ちなみに世界連合のメンバーですが

小泉ジュンイチロー(日本国元首相)
ウラジミール・プーチン(ロシア首相)
ユリア・ティモシェンコ(ウクライナ首相)
ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ(アメリカ元大統領)
ベネディクト十六世(ローマ教皇)

…えっと、何度でも強調しますがジャンルは(略)

そして現在の展開ですが(以下最新号の内容を含むため白文字にしています)

副将戦、ヒトラーが精神世界で仕掛けた三つの誘惑(荒野の誘惑)を退けたベネディクト十六世はヒトラーに大ダメージを与える。しかし直後、ヒトラーは伝説のスーパーアーリア人に覚醒、その不可解なる攻撃の前にベネディクト十六世はこの世から消滅してしまう。
そして戦いはヒトラーvs小泉による大将戦に突入しようとするが、そのとき月の第四帝国においてエルヴィン・ロンメル元帥による反乱が発生。地球全土を狙撃可能なレールガンをはじめとする月の主要施設はすべてロンメルの部隊が制圧する。
「ロンメルの反乱を片付け、改めて最後の勝負を行う」
そう言い残し立ち去るヒトラーの背中に、無言でうなずく小泉ジュンイチローであった

…そろそろ強調するのも虚しくなりましたが、ジャ(略)

上記説明からはネタ漫画にしか見えませんが(実際そういう面はかなり強いですが)、内容はかなり正統派の熱血少年漫画のノリです。画力の確かさ、王道を行く展開、そして次に誰が出てくるんだろうという期待感など、推奨するための言葉には事欠きません。また、大統領がヒーローとして映画の主役になれるアメリカと違いとかく小物に描かれがちだった日本の政治家をヒーローとして取り扱っているという意味では異色です(ヒーロー扱いされているのは自民党系の人ばかりで、民主党の人とかは出番が少ない上にものすげえ小物扱いされていますが)

そしてこんな漫画ですが、恐ろしいことにアニメ化されます。さすがに地上波放送とかではなくOVAですが。

http://www.mudazumo.jp/

アニメ版公式サイト。なにげに声優さんがかなり豪華。

予告編を見るとアニメはオリジナルストーリーとして江沢民温家宝&胡錦濤と戦うようです。また原作では無名の兵士だった金正日のオヒキ(パートナー)が髪型ミッキーマウスの金正男に変更されてます。

…作者がマジで命狙われないことを祈ります…

オマケ:実質準主役、超優遇キャラプーチン首相絵柄の変遷

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左:初登場時 右:第二巻

ロシアのアンチエイジング技術すげえ

2010年1月31日 (日)

全巻もってる漫画達①

最近旅行もしておらず海外出張もない、プロ野球も開幕まで時間のある。そんな中、何かブログのネタとなる企画がないかと思って考え付いたのがタイトルの企画です。漫画のレビューなんてブログのネタとしてポピュラーを通り越してありきたりすぎる気がしますが

ここで紹介する漫画はあくまで自分が今、「全巻もっている」ことが条件です。なので全巻持っていたけどブックオフ行きになった漫画は紹介しません(例:北斗の拳、コブラ)。またあまりメジャーなのも紹介しません(例:キン肉マン、魁!男塾、デスノート…って、少年ジャンプ系ばかりですね)

そんなワケで栄えある(?)第一回に紹介したいのがシティハンターやキャッツアイなどで有名な北条司先生の描く「ファミリー・コンポ」です(写真は以前コンビニなどで売っていた廉価版)

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ストーリー(序盤のネタばれ含みます):
主人公(一応)の柳葉雅彦(画像右下)は幼くして母を病気で亡くし、父も仕事で家を留守がち、そのため家ではいつも一人で、ホームドラマに出てくる家族というものは彼にとって憧れであり絵空事でしかなかった。
そのためまるで天涯孤独のような気持ちでいた雅彦だったが、一か月前には父親も交通事故で失い本当に天涯孤独の身になってしまう。この春には大学進学が決まっていたが、もはやそういう状況ではない…だがそう思っていた彼の前に一人の女性が訪れた。

彼女の名は若苗紫(ゆかり、画像右上)、亡母が昔、ある事情で絶縁した弟の妻だとのこと。どこからか事情を知り雅彦を引き取りたい、大学にも通わせるという話だった。
しかし話があまりに唐突かつ上手すぎること、何より母が昔弟と縁を切ったということが気になり叔母の申し出にも即答を避けてしまう。

それでも気になりこっそり若苗家を訪問した雅彦だったがそこで彼を待っていたのは美人の従妹、紫苑(画像左下)とおおらかで優しそうな父、空(画像左上)による、彼がずっと夢見ていた、絵に描いたように幸せそうな三人家族、
「君の家族の写真だよ!!私たちはそう願っている。何枚でも君との写真を撮りたいと思ってる!!」
四人で写真を撮ったあと、空の投げかけた言葉に涙ぐむ雅彦、だがこの一家には普通の家庭と大きく異なる点が一点だけあり…というストーリー。

家族の絆、温かさ、そして思春期の青春模様を生き生きと描いた、個人的に北条先生の最高傑作。そして登場人物中のオカマ&オナベ率の高さはおそらく日本の漫画史上五指に入るのではないかと思える作品です。ええ、実際は紫が亡母の弟、空も本名は別で性別も女性です。ヒロインの紫苑も小学校卒業までは少年時代と少女時代があり実際の性別は秘密、その後登場するメインキャラも、八割方そういう色に染まってます。そのため少年誌で掲載できず、青年誌(MANGAオールマン、現在は休刊)での連載となりました。

終盤は作者がコミックバンチの準備に忙しくなったことから駆け足の収束になってしまったのが残念なところ、またアマゾンで調べてみましたが、十年も前に完結した作品なので、ここまで紹介しておいてなんですが新刊の入手は困難な模様です。そろそろコンビニあたりで再販か文庫化でもしてくれないかなあと。北斗や慶次なんて、もう何回刊行したか分からないんだし。

余談:ファミリー・コンポのキャラデザインは一部が北条先生が現在連載中の「エンジェル・ハート」に引き継がれています(具体的には紫苑=香瑩、雅彦=信宏)