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2023年6月18日 (日)

古代メキシコ展に行ってきました

このブログを読んでくださった方、また実際に自分と会ったことの
ある人でしたら、なんとなく自分が政治的にも文化的にも親米的だ
という感覚は持たれるかもしれません

・・・「なんとなく」じゃないと言われるかもしれませんが

そして、そんなアメリカと地続きの隣国、メキシコも実はわりと
好きな国だったりします。日本にいると治安の悪い系のニュース
ばかり耳にしますが、出張とかで20回くらい(細かくカウント
していませんが)行っていますが怖い思いしたことは(警戒心を
マックスにしていたこともあって)特に無いですし、観るべき所も
多いし食べ物だって美味しい、もっと評価されるべき国だと思って
います。

ちなみに明治時代の1888年、日本がメキシコと外交関係を結ぶ
ときに締結した日墨修好通商条約は日本がアジア以外の国と初めて
結んだ、対等な外交条約であり、それゆえ永田町に大使館がある
唯一の国でもあります。

そして、そんなメキシコの展示会が上野の国立博物館でやるという
のを聞いて、開催最初の土曜に早速行ってきました。

Photo_20230618131601

祈り、畏れ、捧げた 古代メキシコ展

チケット売り場に列が出来ていて、思っていたよりもはるかに盛況
だったこのイベントですが、言い切ることが出来ます

ものすごい神イベントです

パレンケの翡翠の仮面が来日していなかったことだけ残念でしたが
それ以外はマジで文句の付け所が無い、ちょっとでもメキシコに
興味がある人なら、絶対に行った方が良いイベントでした。

何がすごいと言うとまず最初に言えるのが

撮影自由


この手の特別展には色々と行ってきましたが、今回ほどフリーダムと
言うのは初めてでした(※フラッシュと動画撮影は禁止)
しかも展示品の多くがガラスケースに入っておらず、すぐ近くで観る
ことが出来ます。メキシコという国の大らかさに感謝。
なので色々、写真を混ぜながら紹介したいと思います

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死のディスク。メキシコでも見ました。お会いするのは9年ぶりです。
太陽をモチーフにしていますが古代メキシコでは日没は太陽の死で、
日の出とともに再生すると信じられていたそうです。太陽の真ん中が
ドクロなのは、黄泉の国にあるときの状態ではないかと考察されてる
そうです

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羽を持つ蛇神の石像。これも、めっちゃ近くで観ることが出来ました。
後代の文明ではケツアルコアトルと呼ばれることになる神様です。
ケツアルコアトルはここでの文明の主神的な存在。女神転生シリーズ
など、色々な媒体でもわりと出ているので日本でもメジャーな神様の
一柱と言えるのではないかなと

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サルとカカオの土器。
古代メキシコの神話では人間は彼らの主食であるトウモロコシ
から作られた
ことになっています。

日本人の感覚ではなかなかにぶっとんだ設定ですが、その前に
神様が木材をベースに作ろうとして失敗して打ち捨てたのが
猿なんだとか。うん、人間の想像力ってすごい。
この土器の猿は表情がコミカルで、展示品の中でもお気に入り。

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ポスターにも使われていた鷲の戦士像。写真だともっと小さい物かと
思っていたのですが、実際の人間サイズです。等身大フィギュアです。
生贄を求める、わりと物騒な戦士(or神様)だそうです

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水と雨の神様、トラロクをモチーフにしたツボ。飲み水の確保が至上
命題であった彼らにとって、雨を降らせる神様はとても重要な存在
でした。
ちなみに自分はこの神様、デビルサマナーソウルハッカーズでその
存在を知りました。幻魔Lv53、雨の神様なのに使うのはなぜか炎の
アギ系で氷結が弱点。
そしてこの展示会ではボイスガイドで杉田智和さんがトラロク役を
演じて、ガイド役の上白石萌音さん(子供のころ家族でメキシコに
3年住んでいたことがあるそうです)との掛け合いをしていました。

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大満足なイベントだったので目録も購入。歴史や文化、食べ物の
解説なども載っていて、これで2800円はむしろリーズナブル。
冒頭の挨拶文は日本語とスペイン語併記していたので、自分の
スペイン語勉強用にも使わせてもらいました。

ちなみに彼らの文明がスペインから来たレコンキスタドールという
名前のバーバリアンによって滅ぼされたというのは有名な話ですが
単なる彼らの騎兵や火器に駆逐された、持ち込んできた天然痘の
ウィルスによる混乱(ご丁寧に天然痘患者が着ていた服を贈り物に
含ませたなんて話も・・・)もあったのですが、それ以外に当時の
支配者であったアステカに対抗するため、抑圧されていた地方の
部族がスペイン人と手を組んだというのもあったそうです

最悪すぎる選択ですね

人間、人生の選択は誤ってはいけないなと改めて思いました。

でも、この展示会はマジでオススメです。

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