天蓋を目指して(その7)
バローに到着し、食事を取って少しゆっくりして、正午に始まったバスツアー。全体で4時間ほどの半日のツアーでした。
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クジラの骨を使った記念撮影用のアーチやモニュメント。左のは高さ4メートルくらい、右のは高さ2メートル、幅5メートルくらいでしょうか。
バローの住民は伝統文化としてアメリカ政府から捕鯨が許可されています。しかしガイドさんの話によると色々と制限はかけられているとのことでした。
まず捕獲できる頭数ですが今年は通年で25頭だそうです。春には9頭狩りに成功しましたが、致命傷を与えたものの海底に逃げて行ってしまったものも7頭いて、それも頭数にしっかりとカウントされてしまうそうです。なので秋の漁期に獲れるのは残り9頭だとのことでした。
次に鯨肉を商用に使うこともできないそうです。ガイドさんにどこか食べられる所は無いのかと聞いてみたのですが、あくまで個人消費か、友人に無償で分けるかしかできず、販売しようとすると政府の人間がすっ飛んでくるようなことを言っていました。正直、かなり残念。
ちなみに食べ方は茹でて食べるか凍らせて(話の感じだとルイベみたいにして?)食べるのが一般的だとのこと。ぜひ竜田揚げとかトライしていただきたいのですが。
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ちょっと分かりづらいですが、左側には土手が作られています。これから気温がもっと下がるにつれて海からの風も強くなり、海水が道路やその先にある建物にバシバシ当たってしまうので、それを防ぐためだとか。これからもっと高くする予定だそうです。

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アメリカで最も北(て言うかたぶん世界で最も北)にあるアメフト場です。さすがアメリカ人にとって最大の国民的スポーツと言われるだけのことはあります。
ちなみにコートにホッキョクグマが来たこともあるそうです。
なお、地図で言うとこのあたりになります

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そしてアメフト場からほんの少し北に行ったところで「ここから先は道路が荒れていて行くことができない」と言われてしまいました。アメリカ最北端の地、そこまではまだ数キロありますが、ここがおそらく、自分の人生にとっての最北端になると思います。再チャレンジする気は全くありませんし(よほどの希望者がいない限りは)
このあと海岸まで歩いて、北極海の水に手を突っ込んでみました。
寒い、冷たいと言うより痛いです
youtubeの動画を見ると水着姿でこの海に突撃していった人たちの姿がいくつか確認できましたが、とてもそんなこと試す気は起きません。
ちなみにこの旅の一週間前、世界的な異常気象の中、バローも最高気温が14度まで上がりました。そのときはガイドさんの家族で海岸沿いにピクニックに行き、水遊びを楽しんだ子供達もいたそうです。まあ、14度なら分からなくは…(それでも寒いとは思いますが)
最終回、思いの外長くなったので2つに分けたいと思います。次は建物とかそっち系で
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冷たいは、過ぎると痛いですよね。確かに。
子どもの頃、従兄妹と田舎で誰が一番長く長く澤の冷たい水の中に立っていられるかというのをやったような…。
上がった時には、みんな足元に赤い靴下をはいているかのようでした。
水着で突進とは、よほど勇気があるか、向こう見ずか、冷たさのセンサーが壊れているか(^^;
その場にいたとしても自分はビビリなので「心臓麻痺を起こしそう」だから、入らない。という選択になるかと思います。
投稿: aiki | 2018年8月15日 (水) 22時25分
>aikiさん
とりあえず、自分が今まで触ったことのある海水では間違いなく最も冷たい海水でした。これ、船の上から転落したら命は数分と保たないだろうなと。
自分が観た動画ではオーマイゴッド連呼していましたが、それがどれだけ無茶をしているのかよくわかりました…
投稿: 臥龍鳳雛 | 2018年8月20日 (月) 15時37分