あまりにも悪質、あまりにも下劣、あまりにも酷すぎる
なんて言うか、もう言葉もありません。それくらい酷い、本当にもうこいつには金輪際、一切のモータースポーツと名のつくものに関わってほしくない、それぐらい酷い行いでした。
先週末、フランスはル・マンで24時間レースがありました。F1のモナコGP、インディカーのインディ500と並んで世界三大レースと言われるレースイベント、そこにトヨタは出場していました。去年、ラスト3分でその手から滑り落ちた初優勝、それを今年こそは掴み取るために。
出だしはとても順調でした。小林可夢偉が予選でコースレコード(あまりに長すぎる直線が危険だからと意図的に減速するためのコーナーが追加される前の記録)を更新するタイムを叩き出し、中嶋一貴もそれに続きトップ2を独占。決勝でも中嶋一貴の乗るクルマ(8号車)にはトラブルが起き、優勝戦線から離脱したものの可夢偉達の駆る7号車は順調そのもの、2番手を走るポルシェの1号車とのギャップも順調に広げつつ、10時間ほどが経とうとしていました。
そんな中でアクシデント対処のためにセーフティカーが導入され全車ペースを落として走行、7号車もそのタイミングでピットに入り整備をし、ドライバーも可夢偉に交代、ピットの出口で待機をしていました。そんなとき、ビンセント・キャピラリーとか言うヤツがこの競技に関わる人間として、決してやってはいけない行動に出たのです。そう、ドライバーを罠にかけるという最低のマネを。
この動画の中で可夢偉のクルマにスタートを促しているのがヤツです。しかしまだ本当はスタートをしてはいけないコース状態。完全に不測の事態での停車、そしてリスタートは7号車のクラッチをオーバーヒートさせ、コースに出た(出ざるをえなかった)可夢偉は全長13キロを超えるコースを周回させてピットに戻ることができず、リタイヤとなりました。
ホントにふざけんな
もうこの言葉しか出てきません。「ただ励ましたかっただけなんだ」?誰がそんな言葉を信じる?あんたトヨタや可夢偉とどんなつながりがあった?クラッチ壊れるかはともかく、速攻逃げ去ったことと言い、腕の向きと言い、完全に罠にかけて引っ掛けるつもりでやってるだろうがと。こいつが酒をしこたま飲んで、酔っ払った乱入者だとでもいうのなら話は別ですが。
もちろんこれが無かったからって勝てたとは限りません。まだレースは半分も終わっていなかった。マシントラブルが出る可能性、ドライバーがミスをする可能性、他車のクラッシュに巻き込まれる可能性、あらゆる負の可能性はありました。でも、たとえそれがレースというものだったとしても、ピットレーンで罠を仕掛けられるなんて可能性は誰も考えていないでしょう。そんなのはレースじゃない、モータースポーツじゃない。コース外での政治的な場外乱闘はこの競技の一部だけれど、これは断じてそうじゃない。
とにかくもうこいつはサーキットから消えてほしい。無理だと思うけれど、金輪際モータースポーツに関わらないでほしい。とにかくそれだけです
« メモリアルデーでもう1つ | トップページ | ブラジルに行ってきました(序章) »
「モータースポーツ」カテゴリの記事
- 10年間、お疲れ様でした(2021.11.04)
- 何はともあれ言わせてください(2021.08.22)
- インディ500観戦記①(2018.06.05)
- あまりにも悪質、あまりにも下劣、あまりにも酷すぎる(2017.06.21)
- メモリアルデーでもう1つ(2017.05.31)
私も、これ滅茶苦茶腹が立ちました!
動画を見たらなおのこと。
この手を降っている人の先に居るのは本物のマーシャル?
だとしたら、着ている衣装の色もそっくりだったということですよね。
視界の極端に狭いレース中のドライバーに、それを見分けろって言っても無理!
そもそも、自分もレーサーなら、「見えない」ことも「手を振る意味」もわかってますよね?
最初に文字でかかれた日本のニュース記事を見た時は、文字通り、悪気はなかったんだと思ってましたが、動画をみたら、とてもそうは思えなくなりました。
年に一度のレースを台無しにしておいて!
他人事だけど、本気でイラついた出来事でした。
投稿: aiki | 2017年6月22日 (木) 01時51分
>aikiさん
一応、トヨタに謝罪に来て、チームもそれを受け入れたとは言ってますけどね…個人的には少なくとも何レースか出場停止レベルのことはしていると思うんですが。
ヘルメットかぶっただけでも視界は狭くなるし、ましてや緊張の糸が張り詰めてる状態の相手に絶対にしちゃいけないことってあると思います
投稿: 臥龍鳳雛 | 2017年6月30日 (金) 23時27分