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2017年1月

2017年1月28日 (土)

ペルーに行ってきました⑨

あと1回書けばブログで書いてる続き物として初めての二桁に到達するこのシリーズ、9回めは5日目の自由行動について書こうと思います。

5日目は午前中自由行動、最初の予定からそうなていました。もっともその時点でアグアスカリエンテスがどんな場所なのか全く予備知識なかったですし、ホテルで朝寝坊してボーッとしているようなことも避けたい。旅行案内を見ると前日行ったマチュピチュに再入場して、マチュピチュ山に登ることが別料金払えばできるらしい、なんだかよく分からないけどそれじゃあとりあえずそれを申し込んでおこう、そんな感じでした。

前日のうちにバス、そして遺跡のチケットを受け取り、朝の5時に少しのパンとハムだけお腹に入れて、すでに長蛇の列を作っていたバス待ちの列に前述のペルーサッカー情報を教えてくれた人と並び、30分くらいで自分もバスに乗ることに。と、そこでチケットを見た係のオバチャン曰く

このチケットダメだねえ

…は?(# ゚Д゚)

いやマジで意味わかんないんですけど。だってこれ正規の(たぶん)チケットですよ?え?名前が違う?いやいやいや、チケットに書いてある名前、1文字違わずパスポートに書かれているとおりなんですけど

そうは言ってもねえ、QRコード読むと出てくる名前が違うんだよお。一緒についてってあげるからチケット買い直して?

こちらの抗議も実らず、そんなワケでチケット買い直し。元の券には「これを旅行会社の人に見せて」と裏に何かスペイン語で書き込んでくれました。30分くらいはタイムロスになりましたが、列の頭に戻してくれたし、今になってみればやるべきことはきちんとやってくれたんだなあのオバチャン、とは思います。そして予定の自国を少し遅れて、再び遺跡の入り口に戻ってきました(列に一緒に並んでいた人には先に行っててもらいました)

マチュピチュの遺跡は2つの山に挟まれています。1つは新しい山を意味するワイナピチュ山で、もう1つは古い山を意味するマチュピチュ山。遺跡を見下ろすようなアングルの写真は、これらの山のいずれかから撮られています。
ワイナピチュは入場者数に制限がありすでにチケットが売り切れだったため、自分が入ったのはマチュピチュ山の方でした。

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マチュピチュ山の登山口入り口。ここで自分の名前と入残時間を記入します。やっぱりここで人数チェックしておかないと、戻ってこない人がいたりしたら困るからなんでしょうねえ…

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道中はずっと、こんな感じの石段が続きます。土の道じゃないという意味では整備されていますが、整備された石段と言うには高さもバラバラですし道も舗装はされていません。スタート地点の標高は2400mくらい、目指す山頂3000mまで、だんだんと傾斜を急にしながらこんな道が延々と続きます(上の写真で言うと、左が入り口近くで右が頂上近くです)

正直、登るのはけっこう疲れました。もっている食料は600mlペットボトルの水が1本と、風邪のときようにと用意した梅のど飴くらい。途中から水を飲む量も少なくして、飴も一種類じゃ飽きるからせめてハイチュウ(ロサンゼルスだと普通に買えます)くらい持っておいてくればよかったなと思いつつ歩き続けました。

ちなみにこの日の天気は曇りときどき雨。上空は分厚い雲に覆われていて、頂上に登ったところで絶景が拝める保証は全くありません。それでも登ったのは、たぶん単に貧乏症だったから。ついでに言うと、自分はまだまだ若いんだと言い聞かせるため。

そして登り続けること1時間半

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ようやく頂上に到達しました

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いや、ホント、自分に一番達成感を与えてくれたのは山頂の看板でした。下を見下ろすとバスの乗り口あたりの下界は雲の切れ目から少しは見れました(ちょっと足がすくみます)
右の写真は「たぶんこのあたりの先に遺跡があるんだろうなあ」というポジションです。頂上に到達すると風よけになるものが全く無いので、結構寒いです。ただ、ここで冷たい日本茶と鮭のオニギリとかがあったら、たぶん最高だったと思います。

ちなみにこの山頂まで、Tシャツに短パン、それにカカトはついてるゴムスリッパという異常なまでの軽装で、とんでもないハイペースで来ている日本人もいました。思わずこっちが「プロですか?」と聞いたくらいの(違うと言ってましたが)。

もっとも、天気が良ければ良かったで脱水症状でぶっ倒れていたと思いますし、それに雨が降っていたからこそ見れた、良いものもありました。

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雨露に濡れた高山植物。とくに左の花は個人的に、今回の旅のベストショットだと思っています。

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蜘蛛の巣さえもこんなにキレイ

7時20分くらいに入り口に入り、下山して戻ってきたのが10時前でした。ネットでは登るのに2時間くらいと書かれていたので、悪くないペースだったと思います。そしてこのとき、1つの考えが浮かんでいました。空気の薄い標高2400mから3000mまでの、不揃いな石段の道を登り切った自分です。

スカイツリーの階段、余裕じゃね?


Wi-Fiのつながるホテルに戻ったあと、早速調べてみました。残念ながらスカイツリーの階段は非常用のみで一般客の立ち入りは基本的にできないそうです。

じゃあ東京タワーはどうだろう?

そう思って調べてみたところ、150mの高さにある展望台までは階段で登れるとのことでした(料金はエレベータ使うのと同じですが)
挑戦してみたいような、同じ金額だったらエレベータでいいやと思いたくなるような…

2017年1月26日 (木)

ペルーに行ってきました⑧

ペルー旅行記、前回に続いて四日目、ついにこの旅最大の目的地、マチュピチュに向かいます。

前回やれ観光地化されすぎだと書きましたが、おかげでアグアスカリエンテスの市街地から遺跡の入り口まではとっても便利。長蛇の列に数十分並べば、ピストン輸送を行っている観光バスに乗って一気に入り口まで連れて行ってくれます。しかも十数台はありそうなバスは全部メルセデス・ベンツ社製で統一。イスが破れてワタが出ているようなオンボロバスなんざ1台たりともございません。

そして入り口から15分くらい石段のような道を歩き続けると、そこにはテレビや写真でしか観たことのない世界がありました。

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ああ、マチュピチュだ…マチュピチュだよ…


月並みな表現ですけれど、やっぱり感動しました。そして同時に思いました。よくぞ残っていてくれたと。
インカの遺跡はスペイン人の侵略によって徹底的に破壊されました。黄金細工は溶かされ金の延べ棒にされ、遺跡は壊されカトリックの寺院に。そして言語はスペイン語に。そんな歴史を背負ながら、なんのかんので明るく生きてる中南米の人達はスゲエと思いますが。

マチュピチュはインカの遺跡ですが、都ではありません。数百人が住む、いわば避暑地のような性格だったらしいです。そしてそれが破壊を免れたのは、単に存在を気付かれなかったから。
山の奥深くにあったがゆえに破壊を免れた遺跡、その話を聞いたときに思い出したのが

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備中松山城でした

いや、ここも山の上の僻地(失礼)な場所にあったがゆえに明治政府が廃城令を出したときも全く気付かれず、結果とっても貴重な現存天守として残ったので。
ちなみに現存天守に全部行く、というのは人生の目標の1つです。コンプリートまであつ2つ(松江&宇和島。松江は入り口までは行きましたけど)

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遺跡ではところどころでアルパカが放し飼いになっていました。しかし自分たちが絶対的な安全圏にいるということが分かっているのでしょう。右の写真の黒アルパカなんて、ものすごく人間様をバカにしてます(他のツアーの人が撫でようと手を差し出したらブルルルルと唇鳴らして威嚇してきました。昨日の晩御飯のくせに

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遺跡の内部、王の部屋の脇にある水洗トイレ(隅っこの小さな穴の部分です)
こんなのがあるからベンキマンが古代インカ代表の超人設定に…

ちなみに当日の天気はたまに雨が降る曇り空。おかげで写真の写りとか微妙に暗いです。
もっとも、快晴だったらそれはそれで暑さで死にそうだったんですが。ほぼ三時間、起伏の在る中を歩きっぱなしな遺跡めぐりなのでそれはキツイです。アメリカや中国の観光地もけっこう歩かせますが、ここはそれ以上に歩かせてくれますので。

遺跡を見終えて、ブッフェのレストランでお昼をとって、また1時間以上列に並んでバスに乗って、街に降りたら夕食までは自由時間。荷物を部屋に置くや疲れているヒマなんて無いのですぐに飛び出しました。ゲーム屋さんを探しに。もっとも、自慢の(?)機動力を活かして1時間以上町のあちこちを歩きまわったのですが、収穫ゼロでしたが…ガイドさんに聞いても「ない」の一言だし(そもそも知らないとは思うけど)。

「友達から調査を頼まれたんですよ~」
「日本やアメリカと同じようなものが売っているのか、それとも未だファミコンが現役なのか」

と同じツアーの参加者に言ったら、それ確かに興味あるよねという反応でしたが。

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せっかくなので、町を散策中に撮った写真を数枚。うん、見上げる山の頂に神々しさを感じる面はたしかにあるんですが、やっぱり地名ゆえに感じた「熱海」というイメージは拭えませんごめん、別にアグアスにも熱海にも罪はないのに。
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その日の晩、ホテルの夕食。本日のメインは魚(マス)料理。うん、美味しいのは美味しいんだけど、昨日のアルパカほどのインパクトは無かったかなあというのが正直なところ。て言うか、この旅けっこう良いモノ食べてます。

明日は早朝から再びマチュピチュへ。レッツ山登り

2017年1月23日 (月)

ペルーに行ってきました⑦

ペルー旅行4日め、初日にはまだまだ長いと思っていた旅ももう半分が過ぎました。
この日は朝、まずバスに乗って30分ほどでオリャンタイタンボという、これまたガイドブックで確認しながら書かないと絶対に書き間違えそうな名前の駅に向かいました。

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駅前の露店街。さらにこの直前には小さなホテルや喫茶店なんかも大量にありました。英語でFree Wi-fiという看板があったりして、とっても発展していて楽なのは良いのですがこれから秘境の地に向かうという風情とはかなり無縁です。

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マチュピチュまでは1時間半ほど。電車の名前はビスタドーム号。車両の名前にドームという単語がつくことからも分かるように、天井にまで窓があります。ちなみにもっと高級な車両もあります(見かけただけで乗ってはいませんが)

また写真はありませんが駅は実質この観光電車専用らしく、かなり小さいです。いわゆる外国の駅の雑踏のようなものを期待すると、ちょっと裏切られます(そもそもこっちの人が通勤手段として電車を使っているのかは分かってません)
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電車の中では軽食も出ました。写真の軽食はあんこの入ったパイのような食べ物。甘さも控え目だしコーヒーにもよく合ったしで日本人受けする味だったんじゃないかなと思います。
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電車はひたすら、山あいの土地を走っていきます。渓流の水は豊富。天気はやや曇天。ホントはもう少し晴れていてほしかったというのが正直なところではありました。

そしてしばらくして、電車は目的地のアグアス・カリエンテス駅に到着しました。世界遺産、失われたインカ帝国の唯一完全と言っていい形で残る遺構、マチュピチュ遺跡、世界中の人々を惹き付けてやまない秘境の地、果たしてどんな場所なのかと期待に胸を踊らせながら到着すると、そこに待っていたのは…
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ものすっごく観光地でした

うん、そりゃそうだよね…世界中の人が行きたがる場所だもんね…冒険家でも何でもない自分でもお金払えば行ける場所だもんね…なんて言うか学生時代、巨大な広告看板が立ち並んでいた少林寺に行ったときにある意味匹敵するところが。
ところで駅の名前にもなっているアグアス・カリエンテスですがアグアスは水、カリエンテスは熱を意味します。つまり温泉のある場所の意味。ちなみにメキシコにも同名の都市があります。そっちは日産自動車が数十年前から進出していて、レストランのメニューにも英語はなくても日本語はあるという半ば企業城下町化している所です(治安もかなり良い方だとか)

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そんなワケで、ここのこういう景色を見るとなんて言うか「熱海」って言葉を連想するんですよね…地球の反対側まで来ておきながら。

次回はようやく遺跡に入ります

2017年1月18日 (水)

ペルーに行ってきました⑥

ペルー旅行記、前回に続いてのクスコ編。なのです…が、ごめんなさい、正直このパートはわりと印象薄いです(高山病で頭痛がわりと酷かったというのもあって)

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観光で訪れた遺跡の写真二枚。左は砦があったというサクサイワマン、右は聖なる泉の地と言われていて年中常に同量の水が湧きだしていたというタンボ・マチャイ。ええ、どちらにも言えることですが

とても名前を覚えられる気がしません

これは体調うんぬん関係なくです。

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でも、観光中最も高い標高(3800m以上というので富士山越えてます)から見下ろしたクスコの市街地の景色はキレイでした。
写真の真ん中に見える小さい丸っこいのはサッカースタジアム。

標高3200mでやるなと言いたくなりますが


メジャーリーグ、ロッキーズの本拠地、マイルハイシティーと言われ気圧が低いからボールが飛びやすくて打者に超有利と言われるデンバーでさえ標高1600mですよ?
そんな気候なのでやっぱりボールの軌道が普通と違うらしく、ペルーのナショナルチームはホームの勝率が8割超えるらしいです
無論、高山病でぶっ倒れる危険もあるので、他国からはそんなところで試合するな、リマでやれという抗議もあるようなのですが、勝てばFIFAから賞金がもらえるので決して変えようとしないとか(以上、サッカー好きな旅行参加者からの話です)

余談ですが今回の旅、日程が合えばボリビアのウユニ塩湖という場所にも行くチャンスがありました。全部塩で出来たホテルに泊まるとか、どこまでもまっ平らなその土地に雨が降ると地上と空の境目がわからなくなる、鏡面のような世界が見られるとか、それはそれで心躍らすものがあったのですが、今こうしてみるとそこには行かなくてよかったと思ってます。

だって標高3660mって言うし

プラン立ててるときはウユニの標高、完全に見落としていました。行ったらたぶん、ダウンしてます。

ともあれ夕方6時過ぎに観光が終わり、ホテルのある聖なる谷と呼ばれる場所にバスで移動。ここは標高が低く、高山病に順応するためということもありホテルが多いそうです。

それでも標高2800メートルありますが

…正直、焼け石に水という気がしないでもないです。実際、ホテルについたところで頭痛はそんなに変化ありませんでしたし。

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でもホテルはびっくりするくらいキレイで立派でした。観光都市クスコのお膝元ということで、こうしたリゾートホテルがかなり沢山建てられているらしいです。

そして夕食

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パンは温めた石と同じ布の袋に入れて出してきました。スープは何か白い粒(名前失念)が入っていて独特な味わい。て言うかペルーのパン、異常にレベル高かったです。

そしてメインのお肉、これが何かと言いますと…

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アルパカです


正直メニューにあると聞いたときには驚きました。え?食うの?て言うか食えるの?といった感じで。ちなみにペルー料理では他にテンジクネズミ(早い話がモルモット)も食べるそうなのですが、それは出てきませんでした(出てもさすがに躊躇しますが)
ちなみに参加者28名、アルパカ、魚(マス)、牛肉の三択で自分を含めて14人がアルパカを選んでいました。つぎに多かったのが魚で牛肉は数人でした。

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アルパカの断面。なんて言うか、かなり美味しかったです。焼き方が上手なのか肉はかなりジューシー、そして噛むと跳ね返ってくるような弾力のある肉質が特徴でした。歯応え的には焼き鳥のハツとか砂肝あたりというのが最も近いかもしれません。これは日本じゃなかなか食べられないなと。
なお余談ですが、リマの隣国コロンビアではカルネ・デ・チグイロと言ってカピバラを食べるそうです。小さなお子様が聞いたら泣きそうです。

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そしてデザートはフルーツ。本当は気分的にチョコレートケーキだったんですが、頭痛がする体調を考えてこちらを選択。

食後は明日も早いしとバファリン飲んで、冷えピタはって早めに就寝。自分にとってバファリンは二日酔いの頭痛にも効く、いわば頭痛の万能薬になってます。

明日は四日目、いよいよこの旅行最大の目玉、マチュピチュです

2017年1月17日 (火)

ペルーに行ってきました⑤

ペルー旅行3日め、この日は朝6時にバスに乗り空港へ移動。飛行機の中で二時間ほどロクな情報もなく待たされ、それから1時間ほどのフライトでクスコに到着しました。

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左がリマ上空で右がクスコ上空。なんかリマ、ものすっごく茶色いです。逆にリマは赤がメインでけっこうキレイ。

「飛行機遅れてスミマセン。皆様のご理解とご協力ありがとうございました」
そんなアナウンスに「いや、誰も理解してねえよ」とツッコミを入れつつ飛行機から降りたのですが…

その瞬間、さっそく来ました高山病

気圧が調整されている機内から降りた瞬間に襲ってくる鈍痛のような頭痛。深呼吸をしたり、トイレに行って冷たい水で顔をザブザブと洗うと少しは楽になるのですが、それでもしばらくするとぶり返してきます。クスコの標高は3400メートル、同じ高地でも標高2200メートルのメキシコシティでは全然頭痛が来たりしなかったので、自分は高山病わりと平気な体質なんだと独り決めに決め込んでいたのですが、どうやらそんなことは無かったようです。
それでも何とか気を取り直し、観光スタート。
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クスコの中心地、アルマス広場。レストランやお土産物屋さんが並んで、物売りもいて、散歩する人達や観光客で賑わって、なかなかのどかな所です。

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広場の街灯にくっついていたジャガーのオブジェ。何とも言えずシュールっちゃシュール。このへん、なんか南米チック。
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クスコ市街地の中心部にある大聖堂(カテドラル)。カトリックの教会です。元はインカの神殿があったそうなのですが、スペインに破壊されました。ただ、足場の石組はインカ帝国時代のものをそのまま使っていて、しかも耐震性は上に作られた教会を遥かに上回っているとか。

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カミソリの刃すら通さない、と言うフレーズがついているインカの石組、その中でも最も特徴的で宗教的な意味合いを持つと言われているのがこの、12角形の石です。ガイドブックにも乗っています。

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道中で見かけた謎のうどん屋、慕情さん。ペルーでうどん、クスコでうどん、そして謎のネーミングセンス、店内に入ることは叶いませんでしたが妙に惹かれました。ちなみに
「クスコ 慕情さん」
で調べたら食レポ出てきました。美味しいそうです。
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市内観光が終わったらちょっと飛行機が遅れたせいでちょっと遅い昼食。ペルーなのに、なぜかパスタ。しかも味は微妙。
パン、スープ、それにケーキは文句なしの味だっただけに何故と考えたのですが、これはきっとクスコが高地にあるからなんだろうなと。水の沸点が低くて、たぶん85度くらいで沸騰するから麺がうまく茹できらないんだろうなと。

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クスコあたりを旅していると食事のときに高山病に効くということで必ず出てくる飲み物、それがコカ茶です。ええ、材料は「あの」コカです。もっとも葉っぱ数枚なので、人体に悪影響ということは無いのですが。ここのお店みたいに葉っぱを直接熱湯に入れてという場合もあれば、ティーバッグで出てくる場合もあります。
ただ、いずれにしてもいかんせん材料が材料ですので、アメリカにも日本にも持ち込みは禁止。お土産物屋さんではごく普通に売っていますが、買わないように。

次はクスコの中心をちょっと離れて観光。高度はもっと上がります…

2017年1月11日 (水)

ペルーに行ってきました④

そんなワケで長文になりそうだったので回を分けて、ナスカの地上絵観光本編です。

紀元前後あたりに描かれたと言われる古代人の遺産、ナスカの地上絵。古代人がどのようにして測量を行い描いたのか、何の目的で描いたのか、ミステリアスなデザインは何を意味するのか、人々の知的好奇心を刺激してやまない、歴史のミステリーの1つ、そう言って差し支えないと思います。

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レストランから10分ほどのところに、空港はありました。どうやら遊覧飛行専用の空港らしく、ものすごくガランとしています。中に入るとまずは体重測定。小型機なので重量バランスはやっぱり重要なようです。体重を測り、アメリカのスーパーで買った酔い止めを飲んでしばらく待機。

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空港に入ったらこんなのをくれました。ちなみに絵の呼び方には色々あるようです。とくに宇宙飛行士と書いてあるのなんて、やれ宇宙人だ、ふくろう人間だと割りと言いたい放題言われており、古代人が何を書きたかったのかが気になります。

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自分が乗ったセスナ機です。何度も言いますが、これが人生初のセスナ、これまで自分が乗ったどの飛行機よりも小さいです。
ちなみに自分は未だ飛行機とか、あんなバカでかい鉄の塊がそらを飛ぶなんてありえないと思っています。ベルヌーイの定理?そんなこと言われたって分からんものは分かりません。
それでもいざ乗るとなると、大きな機体の方が安心感があるのはなんでなんでしょうかねえ…
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機内はこんな感じでした。パイロットの二人を含めて最大15人乗り。地上絵観光に使う飛行機としては大型な方らしいです(6~8人乗りが一般的だとか)

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セスナ離陸直後の写真です。もちろんクルマよりは速いんですが、眼下で景色の流れるスピード、やっぱりジェット機とは比べるべくもありません。あんまり揺れないし、あれ?案外わりと楽勝?と心の余裕を持ち始めていました。

もっとも雲の中に入ったりすると揺れるので、そうなると左手がイスの鉄パイプを必死に握りしめていましたが

そして30分ほど飛び続けると、いよいよナスカの地上絵群へとやってきました!
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最初に紹介してきたのはクジラでした。最初ガイドさんが言ってきたときに
「え?どこどこ?」
と探すくらい、わりと薄いです。上の写真も画像暗くして、コントラスト強めてとかなり見やすいように調整かけています。

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宇宙人?宇宙飛行士?ふくろう人間?とにかく何か謎の地上絵。描かれている場所が場所なだけに確認はわりとしやすいです。なんかこちらに向かって手を振ってくれてるようにも見えますが
「わ~い、こっちも手を振ってあげなくちゃ~うはははは~(棒読み)」
というのがこちらの状態でした。ええ、地上絵をいくつか見て、このへんになるとかなり怖くなってきています。

何が怖いかっていうとまず地上絵を見やすいようにとわりとガンガン高度を落としていたこと。セスナの機影がはっきりと地上で見えるくらいでしたから、たぶん数百メートルというところでしょう。そこに至るまでもわりとガクンガクンと高度を落とします。

そして左右どちらの列に座っている人にも平等に地上絵が観れるようにとセスナが旋回しまくりだったことです
「はいミギのヒト見れましたか~?じゃあ次はヒダリのヒトね~(グイーン)」
とか、そんなことを何度も繰り返されましたので。ええ、左手ずっとパイプ握りっぱなしです。汗だくです。

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そして有名なサルの地上絵。自分のデジカメ(コンデジ)の性能限界もあって、かなり見づらいと思います。それくらい薄くて消えかかっています。撮った写真をあとから整理したときも、どれに写っているのか探すのに一苦労。きちんと撮れているか不安になったりもしました。
ちなみにウィキペディアに載っている写真を見るとやっぱりこの絵は暗いです。絵的にはインパクトあるのですが。

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キン肉マンの番外編ベンキマン外伝でこんなこと言っている人達もいましたが、気にしないように(誰も気にしない?)。なお、ゆでたまご御大がサルの地上絵がこれだけ薄く、消えかかっていることを知った上でネタにしたのかどうかは、かなり謎です(最近の御大、ネタしっかり取るところは取られているので…)
しかし初登場から30年以上になりますが、すげえセンスですよね、ベンキマン。元は読者投稿のキャラですが。なぜか古代インカ帝国出身っていう設定だし。

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でも、そんなおっかなびっくりだった自分も、ハチドリを見たときだけは完全に、感動が恐怖よりも上に来ていました。ひときわ高台に描かれ、巨大で、ハッキリとした輪郭を持つハチドリの地上絵。これだけは本当に息を呑みます。明るさ未加工でこれだけハッキリ見えていますし。古代人の意図が気になる逸品です。

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現在は世界遺産として登録されているナスカの地上絵ですが、その前はわりとぞんざいな扱いでした。こちらの真ん中にはトカゲの地上絵が映っているのですが、尻尾のあたりが高速道路で思いっきり分断されています。

まさにトカゲの尻尾切り

しかし同ネタ多数かと思って同じツアーのヒトの何人かにネタを振ってみたのですが、皆さんそんな発想は無かったようです…

結果的に言うと、飛行機酔いはしませんでした。たぶん恐怖と緊張感で、酔うだけの余裕が無かったんだと思います。「君の名は。」の挿入歌、前前前世じゃないですが

心(恐怖)が身体(乗り物酔い)を追い越していたんだよ

という感じだったんでしょう。まあ、一度行ったのは良かったことだと思いますし、ハチドリはたしかに感動的だったんですが、手間とかセスナとかを考えると人生二度は行かなくていいかなあとも…

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帰り道で寄ったお土産物屋さんで今後の旅のことを考えて10ドルで帽子を購入。この判断は大正解

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夕食はなぜか日本料理。味は…うん、まあ海外の日本料理ってこういう味だよねという微妙なレベルでした。素直に地の物の方が良かったという気はします。

明日は朝からクスコに移動。標高3400メートル、どうなる高山病

ペルーに行ってきました③

ペルー旅行2日め、最初にやってきたのはある意味で最も緊張するイベント、ナスカの地上絵でした。

ツアーの団体は28人くらい。皆さんアメリカ在住の駐在員とかその家族といった人達でした。
リマのホテルからナスカの地上絵を見ることのできるクスコまではバスで4時間ほど、思っていた以上に長旅です。

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ペルーも中心を外れると、まだまだオート三輪が現役でした。最初見かけたとき
「おや珍しい」
と思って写真を撮ったのですが、そのあといくらでも横切っていましたから…

バスがホテルを出発したのが午前7時過ぎ、11時半近くになり、空港まであと少しというところでお昼ごはんになりました。

…自分を含めてほぼ全員が「観光のあとにしてほしい」と思っていましたが。何せ地上絵観光のセスナは酔う、というのは皆さん事前知識として知っておりますので。昼食が出る前に飲み物(別料金)のオーダーをガイドさんが聞いて回っていたのですが、当然と言うべきかビールを頼もうという猛者は一人もおりませんでした。

それはともかく昼食紹介

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地元の紫とうもろこしを使ったジュースと、塩炒め(?)ジュースは美味しいとも不味いとも言えない、なんとも微妙な味でしたが小皿に入って出てきた方はお煎餅みたいな味で美味しかったです。これでホント、後がセスナと思わなかったらビールにとっても良いツマミになったのでしょうが(個人的に昼間から飲むことはしませんが。カンクン行ったとき以外)
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左からセビーチェという白身の生魚をレモンで締めた料理、魚のソテー(骨は抜いてあります)のメインとデザート。セビーチェというのはペルーの名物料理だそうです(ペルーは太平洋に面している国なので、海産物はかなり豊富)

あとのことを考えなければ、食事はかなり美味しかったです。日本人形飾ってるようなお店だったので日本人向けの味付けをしていたというのもあるのかもしれませんが。

 

次は連投、地上絵について回を分けて書こうと思います

2017年1月 7日 (土)

ペルーに行ってきました②

ロサンゼルスの家を出てから大体18時間、現地時間の午後四時前、自分は人生で初めて、南米ペルーの地に立っていました(こう書くとけっこう時間経ってますね)

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リマの空港内にて1枚。ペルー首都の空港なので地方空港よりは大きめですが、それでもそこまで巨大な空港では無かったです。ええ、空港なんて目的さえ満たしていれば小さいほうがいいんです。

ロサンゼルス国際なんてターミナルビルが8個あるとか異常です。しかもターミナル間をつなぐ電車が無くて全部歩くか、いつやってくるか分からない敷地内シャトルバスで移動しなくちゃならないですし。自分にとってロサンゼルス国際は常に旅の始点か終点なので大勢に影響ありませんが、あの空港で別の航空会社の便を乗り継ぐとか絶対にしたくない…

そんなロサンゼルス空港の愚痴はともかく、多少手間取ったものの何とか旅行会社の人と合流し、新市街にあるというホテルに移動。空港からホテルまでは渋滞込みで小一時間くらいの距離でした。

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ホテルは海岸の近くにありました。荷物を置いて、一休みして、それから散歩に出かけてここに来たのですが…なんて言うか、ここの景色を見ていると無性に笑えてきました。ついにペルー来ちまったよと。地球の反対側だよと(厳密に言うと反対側よりはもう少し近いんですけど)。そして言うまでもなく初めての土地なのに、何か懐かしさみたいなものを感じました。案外前世で何かあったのかもしれません(適当)

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空を見上げるとパラグライダーに興じている人達がかなりいました。後でガイドさんに聞いた話によると、30分で70ドルくらいだそうです。けっこういい商売です。て言うか海岸の横、普通にマンションやビルが建ち並んでいるんですが…こういうある種の大らかさが南米なんだなあと妙に納得

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この新市街と呼ばれる区域は富裕層が集まってるらしく、治安はかなり良いです。夜になって一人で歩いていても大丈夫だとのこと。ショッピングセンターもあったのでゲーム屋が無いかと探しまわってみたのですが、成果はありませんでした…

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それからしばらく街をうろついて、飲み物とかを買ってから晩御飯は安全策をとってホテルのレストランで取ることにしました。

まずは地ビール(クスケーニャというブランドだそうです)で喉を潤し、なんでこんなの頼んだのか今もって謎なマグロのカルパッチョを食べ(異国の地で最初の食事が生魚って時点で全然安全策じゃないです)、そしてウェルカムドリンクチケットを使いピスコという葡萄の蒸留酒と卵白などを使ったピスコサワーをちょっと飲み、量が中途半端だったからとカロリー調整のためにレモンパイを頼んでみたら思いの外小さく(アメリカンサイズと比べたら)、という夕食でした(最終的には部屋に戻って飛行機の中で貰ったポテチとビール1本で腹ふさぎしました。味自体は美味しかったのですが、量を含めた頼み方がちょっと失敗したかなという感じです。カルパッチョにパンとか一切つかなかったのがちょっと誤算でした)

明日は他のツアー参加の皆さんと合流。朝の7時に出発するバスでナスカの地上絵を見に行きます。人生初めてのセスナ機、初っ端から一番緊張するイベントです。

2017年1月 4日 (水)

ペルーに行ってきました①

去年のブログにも書きましたとおり、去年の年末、12月24日から31日にかけてペルーに旅行に行ってきました。人生初の南米、人生初の赤道突破、ここより南に行くことは、オーストラリア旅行でもしないかぎり無いと思います(アルゼンチンやイースター島にまで行こうとは現時点で考えていないので。あ、でも南極は一度行ってみたいですが

旅行を予約するうえでまずツアーに申し込み、そして飛行機のチケットを取りました。サービス面で不満は色々あるけれど、それでも頼らざるをえないエ◯スペディアを使いチケットを予約。内訳はこんな感じです。

ロサンゼルス~パナマ:コパ航空(パナマ)
パナマ~リマ:コパ航空(パナマ)
ペルー国内、リマ~クスコ往復:ラタム航空(チリ)
リマ~メキシコシティ:アビアンカ航空(コロンビア)
メキシコシティ~ロサンゼルス:ユナイテッド航空(アメリカ)

…ユナイテッド以外見事にこれまで聞いたことのない、こんなことでも無ければおそらく一生縁が無かった航空会社が並んでいます(アビアンカは機材アエロメキシコで、実際はとっても馴染みのある機体でしたが)。
ともあれ深夜便なので24日の夜、ロサンゼルス国際空港に向けて出発。道中特に問題はなく…と思ったら

駐車場、満車の看板が立っていました。

ロサンゼルス国際には大きく分けて2つの空港運営の駐車場があります。1つは空の建物に隣接していて、屋根もあるビル式の駐車場でこれは1日30ドル。そしてもう1つは自分がいつも使っている、屋外で空港との間はシャトルバスで行き来する1日12ドルのロットCと言われる駐車場。満車と書かれていたのはロットCの方でした。
数日だったらまだ飲める金額差かもしれませんが、さすがに1週間だと100ドル以上の差が出ます。どうしたもんかなと迷うことしばし

とりあえずロットCの中に入ることにしました

だってあの看板、人力で立てただけで中と連携とれてる保証どこにも無いし。なんか外に出るクルマが横から1台見えたし。ここで出て入るだけで駐車料金数ドル取られたとしても100ドル以上に比べれば多寡が知れてるしと。
そして案の定と言うべきか狙い通りと言うべきか、入って5分で空きスペースを発見。そのときの自分の顔は、真田丸で草刈正雄さん演じる真田昌幸みたいになっていました。

Masayuki

つまりこんな感じです

フライトはロスからパナマが7時間弱、そこから3時間ほど待ってリマまで3時間半。直行便だと8時間ちょっとで行けるのですが、時間が悪すぎたので経由便使いました。なんて言うか、この所要時間を「ちょっと遠いね」くらいにしか感じない自分もだいぶ毒されていると思います(ちなみに東京までの直行便が10時間ちょっと)。

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最初の便で出た朝食と次の便で出た昼食。味はまあ…うん、機内食なんてこんなモンだよねという味です。パンケーキはそこそこでしたが、お昼のパスタはエサレベル。あと南米系の航空会社全部に共通していた気がするんですが、ジュースがなんか薄いです

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パナマ空港の様子。わりと小さい空港。コンパクトにまとまっていて使いやすいので好印象でした。アメリカやメキシコとかと違って、経由地として使うだけなら入国審査をわざわざ受けたり、荷物をいったん受け取って再度入れなおしたりする必要もないですし。ハブ空港としての使い勝手はかなり良いと思います。

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空港の売店にて。やっぱりパナマ帽は売っていました。パナマと言ったら帽子と運河がやっぱり真っ先に来るイメージですし。あ、もちろんパナマ運河グッズも色々と売っていました。

次回はいよいよペルー入国です

2017年1月 1日 (日)

あけましておめでとうございます

とりあえず、日本の日付が変わる前に一回は更新をばと。それで改めて自分にとって2016年ってどんな年だったのかなと振り返ろうとしたんですが…そう都合よくポンポンと書くネタが出てきたら苦労はしませんよね( ̄Д ̄;;
とりえあずあちこち旅行して、その中で北はアラスカのアンカレジ、南はペルーのナスカ地上絵と自分の人生、行った地域の北限と南限は更新しましたが。

また、世間に目を向けると2016年はこれまでずっと続くと思っていたものがやたらと終わった年だと思いました。ざっと並べるだけで

・天皇陛下、生前退位のご意向
・プミポン国王崩御
・フィデル・カストロ前議長死去
・こち亀終了
・SMAP解散
・カブス、山羊の呪い解除で108年ぶりにワールドシリーズ優勝
・中央大学、89年続いた箱根駅伝出場が途切れる

などなど…なので個人的に2016年の漢字は「終」だと思っています。清水寺のは「金」だったようですが。
逆に2017年は色々なものが「始まる」年になるということなんでしょうか。

ともあれ、2017年が皆様にとって良い年でありますように。

次回からペルー旅行記書きます

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