伝説の名前、再び
5月16日の午後四時、前から噂になっていたことがついに正式発表されました。
ホンダ、マクラーレンとの提携を発表
88年~91年まで、四年連続でドライバーズとコンストラクターズのダブルタイトルを独占し続けた伝説の名前が2015年、ついに復活します。
マクラーレンはこの10年以上、ずっとメルセデスエンジンを使っていました。エンジン開発はマクラーレンのマシンに合わせるように作られ、一時期はメルセデスがマクラーレンの株を取得するなだ蜜月関係にあったのですが、それも過去の話、メルセデスが自分のチームを立ち上げたことからマクラーレンは密接なパートナーから一顧客になり、新たなパートナーを探すことが必要に。そこにホンダが名乗りを上げたという形になります。
ただ今回、ホンダが供給するのはエンジンでなくパワーユニットという名称です。
どう違うかと言うとパワーユニットという言葉にはエンジン単体ではなく、車を走らせることで発生する運動エネルギーや熱エネルギーを走る力に回生させるシステム部分(ERS)まで含んでいます。
ちなみに今年までもブレーキ時に発生したエネルギーを充電し、再利用するKERSというシステムが使われていましたが、これよりはるかに大がかりになります。
またガソリンタンクもこれまで1レース走り切るのに必要だったガソリンが160kg程度だったのが100kgと制限され、これまでとは比べ物にならない燃費効率が求められることになりました。やはりモータースポーツも、昨今のエコからは逃れられないようです(個人的には何だかなあと思いますが)
そして今回のホンダの復帰、付随して気になることが二つあります(自分的にはこちらがメイン)。それは
・トヨタも再び参戦するのか
・日本人ドライバーは?
というところです。
トヨタの再参戦はホンダほど強くでないですが何度か噂になりました。いわくライバルのホンダが出るなら対抗心から出ないわけにはいかないというもの(やや消極的ですが)。
個人的にはこれもぜひ実現してほしいのですが、なんか復帰するとしても2016年以降になるんじゃないかと思っています。再来年復帰のホンダが今発表ですし、トヨタ的にはまずはル・マンで勝ちたいでしょうしと
そして二点目ですが、これはもう、来年にでもと期待したいところです(具体的には可夢偉の復帰)。可夢偉はずっとトヨタ系の育成を受けていましたが今はトヨタとの関連は無くなっていますし、ホンダ系の日本人ドライバーで言っちゃ悪いけど可夢偉より向いてそうなのは見当たらないしで(塚越広大は悪いドライバーじゃないけど去年フォーミュラニッポンで中嶋一貴に競り負けたし佐藤琢磨はインディで覚醒しはじめたけどそろそろ年だしで。応援はしてますけど)
妄想を言うのであれば来季、ホンダがセカンドチームとして再来年からの供給先として噂されているザウバーで走って、そこでいいトコ見せて再来年からマクラーレン・ホンダでというルートですが、そこまで上手く事が運んでくれるかどうか…実現してくれるといいんですけどね。