愛媛県に行ってきました④
愛媛県の一泊旅行、とりあえず初日の観光を一通り終えて宿に到着。宿泊場所の名前は常盤荘。個人経営(と思しき)、大正時代からの建物を使っている小さな旅館です。
…一応言っておきますと、若き日の手塚治虫や赤塚不二夫、藤子不二雄といった後の漫画界の大御所が集結していた豊島区にあったアパートとは一切関係ありません。
↑
部屋の様子。部屋には道後の温泉らしく夏目漱石の「坊っちゃん」が置いてありました。廊下には共有のマガジンラックがあり、そこには坂の上の雲の一巻(ぶっちゃけ一番面白い巻)やガイドブックも置いてあります。
部屋数は五部屋、民家のような佇まいで部屋の入り口はガラスの格子戸による引き戸で鍵はなし、旅館の外観も相まってまるで大正時代にタイムスリップしたかのような旅館です。ちなみに部屋にはラジオはあれどテレビはありません。ある意味地デジ対策は万全です。
お風呂は源泉掛け流しの内湯のみ。ここは中から鍵がかけられ、また一回につき1グループしか使えないようなシステムになっているため貴重品は風呂場に持って行く形になります。風呂場のすぐ向かいが事務所なので風呂場に行くと入れるかどうかを女将さんが教えてくれます。
当然(?)洗面所やトイレも共同ですが、そのへんの設備は新しそうでした。掃除は完璧に行き届いておりチリ一つない綺麗さ。このへんは非常に高ポイント。
そして一風呂浴びると部屋出しの夕食が運ばれてきました。近海物の魚介類をふんだんに使ったそのメニューはと言うと…
道後の地料理である煮物の芋煮とお漬物。あとは茶碗蒸しと、デザートに伊予柑が1つ出ました。
味はどれも素晴らしかったです。鰆の幽庵焼きはこれまでの人生で食べた鰆の中で間違いなくナンバーワンでしたしトラハゼの唐揚げは揚げたてにタレをかけ、それがしみこんでから食べるため冷めているのがデフォルトという変わった料理でしたが、パリパリとした食感としっかりしみこんだ魚とタレの味はビールのアテとして最強でした。
ビールのツマミとしての評価は新橋にある中華料理屋『鴻運』の茄子の塩唐揚げと互角と言えば、分かる人には分かっていただけるかと思います(すごく地域限定の例えですけど)
ただ、ものすごく、ものすご~く残念だったのは、夕食時に一時的に体調がかなり悪化していたことでした
強風を心地よく感じてマフラーカバンに入れっぱなして体を冷やしたのがいけなかったのか、有休確保するために前の日もそれなりに仕事頑張って帰宅がほぼ午前様だったしで疲れがたまっていたのがいけなかったのか、とにかくなんか寒気がして体が動いてくれず…自家製で出汁をしっかり取ったというサザエの壺焼きや茶碗蒸しと、半ば無理矢理流し込む感じだったのがとことん悔やまれます(茶碗蒸しの写真が無いのも当時の余裕の無さゆえです)
それでも時間をかけて夕食をいただいて、布団を敷いてもらって一時間半ほど仮眠。その後少しは体が動くようになったので近場を三十分ほど散歩、宿に帰ってゆっくり温泉に浸かったらだいぶ体調は復活してくれました。
あとは布団に両足突っ込んでモンハン少しやり、ラジオを流しながら部屋に置いてあった坊っちゃんを半分くらい読んだり、坂の上の雲を読んだりして、その日は早く休みました。
しかし坊っちゃん、半分くらいしか読んでいないので断定的なことは言えませんがあんまり道後や松山について好意的ではないような。
温泉だけは“大したものだ”と誉めていますがラストとか主人公が“この不浄の地を後にした”とか言っちゃってますよ?
« 愛媛県に行ってきました③ | トップページ | 愛媛県に行ってきました⑤ »
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 3年半ぶりのアメリカへ⑪(2023.05.28)
- 3年半ぶりのアメリカへ⑧(2023.04.28)
- 3年半ぶりのアメリカへ⑦(2023.04.13)
- 3年半ぶりのアメリカへ⑥(2023.04.06)
- 3年半ぶりのアメリカへ⑤(2023.04.05)
「日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事
- 古代メキシコ展に行ってきました(2023.06.18)
- 3年半ぶりのアメリカへ⑩(2023.05.07)
- 3年半ぶりのアメリカへ⑧(2023.04.28)
- 3年半ぶりのアメリカへ⑦(2023.04.13)
- 3年半ぶりのアメリカへ⑥(2023.04.06)
前の記事と合わせて感想を……。
体調不良はともかく、よい旅だったようでなによりです。
萬翠荘の外観はかなり私のツボです。見てみたいなぁ。そして、気になります。からくり時計。
トラハゼの唐揚げ、写真見ただけでも美味しそうと思いましたが、「茄子の塩唐揚げと互角」それは、ぜひとも食さねば!と言う気になりました。
私自身は出不精なので旅行とは縁遠いですが、旅行記を読むのは大好きです。
また、どこかへ行ったら書いてください。
私はとりあえず、重い腰を上げて、初夏までには彦根に行こうと思っています。
投稿: aiki | 2011年3月 7日 (月) 00時18分
>aikiさん
愛媛、全体として楽しい旅でした。つくづく夜の体調不良だけが惜しまれますが…
あの体調であれだけ食べれた夕飯、体調が万全だったらどれほどのものに感じられていたんだろうというのは思っています。
彦根、レポは書いていませんが一昨年の夏に行きました。彦根城見たり義仲寺行ったり…夏場の彦根城は異常に暑いので注意は必要かと。
次は…候補地としては広島、高知、函館あたりだと思います。あとは別府とか
投稿: 臥龍鳳雛 | 2011年3月 7日 (月) 23時50分