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2010年12月 6日 (月)

今年も残り少なくなってきました②

連載企画と銘打ったからには立て続けに書いてしまおうという突発企画の第二回目、今回は人生で初めて通しで見た大河ドラマ「龍馬伝」について書こうかと思っていたのですが、こんなニュースが飛び込んできました。

可夢偉、英オートスポーツ誌のルーキー・オブ・ザ・イヤー受賞

これは素直に嬉しいです。ベイスターズが当初の期待を裏切りまくってくれた本年、自分のスポーツに対する興味と応援、熱気のほぼ全てを小林可夢偉に集中させていたので。
ちなみにこのランキング、今年ラリー初挑戦の07年F1チャンピオン、キミ・ライコネンなんかも含んでいます。

なぜ、可夢偉はここまで世界的に高い評価(サッカーで言うと香川・本田クラス?)を受けることができたのでしょう?その理由はいくつかありますが、代表的なものは以下の三点だと思います。

1.チームメイトより速い
レーシングドライバーにとって最も身近でかつ負けられない相手、それは同僚に他なりません。同僚に勝つことでチーム内での発言権も増し、調子のいい車やパーツも優先的に回してもらえ、さらに成績を伸ばすことができ、来季のシートも安泰になります。
残念ながらこれまでの日本人ドライバーは基本的にチームメートの後塵を拝してきました(例外は90年の鈴木亜久里と94年の片山右京くらい?97年の高木虎之介は相手がザコすぎたので比較にならないし…)。
しかし可夢偉は予選・決勝ともチームメートを大きく上回る成績を残し続けたのです。しかも長年名門マクラーレンのテストドライバーを務めていたペドロ・デ・ラ・ロサや、二位表彰台の経験もあるニック・ハイドフェルドという一流のドライバーを相手に!こうした彼の、速さと安定感を兼ね備えた走りが自身のチーム内での地位を確立させて早々に来季のシートが確定、二年目ながらチームのナンバーワンドライバーという立場を手に入れました。

2.ルーキーで一番の成績を残した
今年のF-1には総勢5名のルーキーが名を連ねました。

ニコ・ヒュルケンベルグ(ウィリアムズ)
ビタリー・ペトロフ(ルノー)
ブルーノ・セナ(ヒスパニアレーシング)←アイルトン・セナの甥
小林可夢偉(ザウバー)
ルーカス・ディ・グラッシ(ヴァージン)
(以上ゼッケン順)

その中で可夢偉は、マシンの性能やチーム規模は三番目でありながら、五人の中で最も良い成績を残しています。最終的なランキングは12位、チームの規模からしたら12チーム中8番目で、残す成績も15~16位が妥当と言えたザウバーにあって、可夢偉の残した成績は格別と言えるでしょう。
ちなみに上記ドライバーの中で、来季のシートが決まっているのは可夢偉だけです。

3.オーバーテイクが圧倒的に多い
視覚的にファンの心をつかんだのはやはりこれでしょう。
現代のF1ではレース中の追い抜きが非常に難しいと言われています。そのため前の車を抜くにはピット戦略、たとえば

・前の車が5秒先を走っている
・その車がタイヤ交換のためピットインして25秒使い、今の自分より20秒後ろに出た
・自分は先にタイヤ交換した相手より1周あたり0.5秒速いタイムで11周走ることができれば、それからピットインしてタイヤ交換しても相手より0.5秒前に出れる

といったような作戦にかかっています。無論、タイヤ交換した相手のペースが予想以上に速いとか、周回遅れにひっかかったりタイヤの摩耗が予想より早かったりでこっちのペースが思うように上がらないとか、他車が事故ってセーフティーカーが出たりとかの不確定要素は数限りなくありますが。
もちろんそれはそれで立派な作戦です。ただ、それでずっと前の車とぴったりくっついて淡々と周回を重ね、ピットかトラブルでしか順位が変わらない展開よりも、相手の隙を突いて果敢に飛び込み、ブレーキを限界まで遅らせて相手を追い抜くシーン、プロとプロの、時速数百キロでのせめぎ合いの方が見ていて楽しいのは間違いないでしょう。そういった、最近のF1ではめっきり見られなくなったシーンを、可夢偉は毎レースのようにやってくれています。特に鈴鹿でのオーバーテイクシーンは、最近かなりF1への興味を失っていた自分に昔の興奮を思い出させるのに十分すぎました。

ホンダが去り、トヨタが去り、今年いっぱいでブリジストンもいなくなるF1シーン、日の丸への期待は2年目ドライバー1人の肩にかかることになってしまいました。そんな実情に対して申し訳なく思いつつ、やっぱりこう言わずにはいられません。

頑張れ可夢偉!!

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