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2010年4月

2010年4月28日 (水)

横須賀に行ってきました

明治維新から日清・日露戦争を経て日本が先進国の仲間入りを果たすまでを描いた司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』、昨年末には本木雅弘主演でNHKの特別ドラマにもなったのでご存じの方も多いと思います。

自分もそのドラマを見、小説を読んでいる(このブログを書いている時点で八巻中七巻目)こともあり、少し前に日露戦争時の旗艦である軍艦三笠を見物しに神奈川県横須賀市に行ってきました。
…本当は主役である秋山兄弟や正岡子規の故郷である伊予松山まで行ってみたいのですが、GWすら旗日が全部出勤になるような状況で旅行ができる筈もなく…

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そんなワケで軍艦三笠です。第一印象は「案外小さい?」、まあ、大部分が地面に沈んでいることに加え、戦闘機が飛び出す空母のようなものを想像していた自分に問題があるのでしょうが…

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そして三笠の艦長にして日露戦争時の海軍総司令官、東郷平八郎の銅像。
ちなみに彼がイギリスに留学時に食べたビーフシチューをいたく気に入り、帰国後軍の調理担当にも作ることを命令、どんな食べ物なんですという調理担当の質問に対し
「牛肉とジャガイモと玉ねぎと人参を使った美味い物!」
程度のヒントしか与えず、調理担当もヤケになったのかイギリス料理だというのに上記材料を砂糖と酒と醤油で味付けしたのが肉じゃが誕生につながったとか。しかし当時の海軍、案外フランクだったんだなと。

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三笠の主砲。大きさは下に写っている方を目安にしてください。もちろん本物ではなくコンクリート製の模型ですが、イメージは伝わるかと。て言うか遠くで見ると小さく見えた三笠ですが、近くで見るとやっぱり大きいです。

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三笠のマスト。当時の(今もかどうかは知りませんが)海兵隊は口論でどうしても決着がつかない場合、殴り合いをするわけにもいかないのでマスト登りの早さで決着をつけたとか。(無論、命綱なんて気の利いたものはありません)
なお、三笠のマストは56メートル、海兵隊でもなければ高所恐怖症の自分は、下から見上げただけでギブアップです。上らないようにと書かれていましたが、頼まれたって上りたくない…

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高級士官の個室。小説の主人公秋山真之が使った部屋ではないですが、レイアウトは同じだそうです。

そして艦内では時節柄、秋山真之と正岡子規についてという展示もやっていました。こちらは写真撮影禁止と書かれていたので写真はありませんが。そこで紹介されていたエピソードで個人的に印象的だったのは以下の二つです。

「今、イスタンブールにいる。でもどうってことないし日本と比べても大差ない」

病床(当時不治の病だった結核)の正岡子規に秋山真之があてた手紙です。もう二度と旅に出れない(それどころか自宅からも一歩も出れない)友人の心を煩わせたくない、でも手紙を出さず友情を忘れていると思われたくもないという気遣いが感じられました。

もう一つは正岡子規の一番弟子、高浜虚子によるコメントでした。

「子規は常に自分が先生であろうとした。そのため自分が俳句を書こうと短歌を書こうと漢詩を書こうと、何かしら注文をつけなくては気が済まなかった。そこで一度、英語のポエムを書いて渡したところ、一言“ベリーグッド”とだけ書いて返してきた(かなり意訳)」

野球を日本に紹介し、ストレートを直球、フライを飛球、バッターを打者、フォアボールを四球などと訳し、それゆえに野球殿堂入りもしている正岡子規ですが、実は英語が大の苦手。学校も英語で二回落第したことが原因で中退しています。
また英語の試験でjudiciary(法官)の意味が分からず試験中友人に聞いたら「ほうかん」と言われた幇間(タイコモチ)と書いて提出したというエピソードも…それでも合格したあたり、やっぱり明治初期は鷹揚な時代ですが。

滞在時間はほんの数時間でしたが、展示物はなかなか見ごたえがありました。でもやっぱり、一度は松山まで足を伸ばしたいなあと。

オマケ:
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昼に食べた海軍カレー。味はまあ、普通のカレーでした。当時軍隊では兵士の体格をよくするために肉食を奨励し、その一環としてカレーが食べられ始めたのが日本にカレーが普及する発端だったとか。今でも海自は毎週金曜はカレーの日だそうですし。

2010年4月 4日 (日)

最近買った物 3/3

当初の予定よりもだいぶ間隔が空いてしまったこのシリーズ、最終弾として紹介するのはこの一品です。

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トランスフォーマーディズニーレーベル
ドナルドダックホリデービークル

…たぶん紹介した三商品の中で一般の方へのインパクトは一番かと。名前のとおり、ドナルドダック型のトランスフォーマーです。ちなみにこれはシリーズ第二段、第一弾は当然のごとく

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ミッキーマウスです

なお、こちらは微妙にプレミアがつきそうなので未開封。どちらも通常カラー版とモノクローム版があります。

とりあえず中を紹介します。

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箱にあるとおりのドナルドロボ。ホリデー仕様なので足元にはサーフボードがついています。なお、これはあくまでドナルドの操るドナルド型のロボットであり、ドナルドがデストロンに改造された姿では決してありません。

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それが証拠に頭上にドナルドが鎮座しています。小指の爪くらいの表面積しか無いのですが、ものすげえ凝った作りをしています。部品レベルの金型代を比べたらここが一番高かったんじゃないかと推測。

そして変形

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ギゴガゴガと変形させていくと…

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フォルクスワーゲンビートルライクな車に変形します。ミッキーの変形が初代コンボイ準拠だったのに対してドナルドは初代バンブル準拠。バンブルは初代トランスフォーマーでは最安値クラスの玩具だったのにも関わらず非常に出番の多いキャラでした。玩具の価格とキャラの出番の多さにほとんど関係が無かったのが初代TFの良いところの一つだったんじゃないかと思います。

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ビークルモードでも コックピットにドナルド君はいます。こちらもまた、異常なまでのハイクオリティ。ジャパニーズトイの造形技術万歳です。

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なお、ロボットモードで足元にあったサーフボードは屋根に搭載可能。

ミッキー、ドナルドと続いたこのシリーズ、第三段はトイストーリーのバズ・ライトイヤーです。 変形はオリジナルか映画準拠かは見てないので分かりませんが、とにかく歴代トランスフォーマーとは関係の無い宇宙船。
素材としては間違いなくミッキーやドナルドより変形玩具向きだし、写真を見るかぎり購買意欲をそそられる出来の良さなのですが、個人的にはもっと無茶してほしかったなあと。
たとえばワルサーP38(初代メガトロン)に変形するグーフィーとか、城に変形するシンデレラとか、未だきちんとした形のトイになってない2010の女性型トランフォーマー、アーシーをいっそこの際、ミニーマウスで実現とか…

それはそうと昨日から日本でもトランスフォーマーのアニメがはじまりましたね。内容はとても面白いし、声優さんもいい演技しているのですが、ラスト数分の実写パートが本気でいらねえ…

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