全巻もってる漫画達②
近代麻雀…おそらくこの名前を聞いてそれが漫画雑誌だとすぐ分かる人は少数でしょう。コンビニではパチンコやパチスロなどの雑誌と一緒に並べられ、ジャンプやマガジンなどとは別の棚に並べられることが多い雑誌です。
かく言う自分も、基本ギャンブルはやらないこともありこの雑誌については長くその存在を知りませんでした。そして、これからも知ることはなかったと思います。この漫画さえ世に出ていなければ。
鬼才、大和田秀樹先生の描く「ムダヅモ無き改革」が存在しなければ。
ストーリー(以下、かなりネタばれの嵐です):
日本国第89代総理大臣小泉ジュンイチローが日本の国益のため、ブッシュ父子、金正日、プーチン大統領などと麻雀で戦い、雌雄を決するストーリー。
この時点ですでに混乱しだしている方もいるかもしれませんが、気にせず話を続けようと思います。だって上の説明、まだジャブだし。
ジャンルは麻雀漫画なこの作品ですが、麻雀としての戦略性などは基本的にありません。各国の首脳は常人をはるかに上回る強運(作中用語では『豪運』)を持っているため満貫程度は小技も同然、数局に一回倍満が出て、大抵どの勝負(作中用語では『闘牌』)も見開きの大ゴマプラス役満で決着がつきます。このあたりは懐かしの聖闘士星矢あたりにノリが近いかもしれません。
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必殺技をかます世界首脳の皆様。左から小泉首相、ローマ教皇、プーチン首相。どうでもいいけどローマ教皇が悪役にしか見えません。
第一巻は上記のように小泉首相vs世界首脳だったのですが、二巻以降は月面より襲来した、ヒトラー率いるドイツ第四帝国と世界首脳連合による地球の支配権を賭けたチームバトルに話がスイッチしています。えっと、もう一度強調しますがジャンルは麻雀漫画です。ちなみに世界連合のメンバーですが
小泉ジュンイチロー(日本国元首相)
ウラジミール・プーチン(ロシア首相)
ユリア・ティモシェンコ(ウクライナ首相)
ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ(アメリカ元大統領)
ベネディクト十六世(ローマ教皇)
…えっと、何度でも強調しますがジャンルは(略)
そして現在の展開ですが(以下最新号の内容を含むため白文字にしています)
副将戦、ヒトラーが精神世界で仕掛けた三つの誘惑(荒野の誘惑)を退けたベネディクト十六世はヒトラーに大ダメージを与える。しかし直後、ヒトラーは伝説のスーパーアーリア人に覚醒、その不可解なる攻撃の前にベネディクト十六世はこの世から消滅してしまう。
そして戦いはヒトラーvs小泉による大将戦に突入しようとするが、そのとき月の第四帝国においてエルヴィン・ロンメル元帥による反乱が発生。地球全土を狙撃可能なレールガンをはじめとする月の主要施設はすべてロンメルの部隊が制圧する。
「ロンメルの反乱を片付け、改めて最後の勝負を行う」
そう言い残し立ち去るヒトラーの背中に、無言でうなずく小泉ジュンイチローであった…
…そろそろ強調するのも虚しくなりましたが、ジャ(略)
上記説明からはネタ漫画にしか見えませんが(実際そういう面はかなり強いですが)、内容はかなり正統派の熱血少年漫画のノリです。画力の確かさ、王道を行く展開、そして次に誰が出てくるんだろうという期待感など、推奨するための言葉には事欠きません。また、大統領がヒーローとして映画の主役になれるアメリカと違いとかく小物に描かれがちだった日本の政治家をヒーローとして取り扱っているという意味では異色です(ヒーロー扱いされているのは自民党系の人ばかりで、民主党の人とかは出番が少ない上にものすげえ小物扱いされていますが)
そしてこんな漫画ですが、恐ろしいことにアニメ化されます。さすがに地上波放送とかではなくOVAですが。
http://www.mudazumo.jp/
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アニメ版公式サイト。なにげに声優さんがかなり豪華。
予告編を見るとアニメはオリジナルストーリーとして江沢民温家宝&胡錦濤と戦うようです。また原作では無名の兵士だった金正日のオヒキ(パートナー)が髪型ミッキーマウスの金正男に変更されてます。
…作者がマジで命狙われないことを祈ります…
オマケ:実質準主役、超優遇キャラプーチン首相絵柄の変遷
ロシアのアンチエイジング技術すげえ
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