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2010年2月

2010年2月28日 (日)

グッドバイさくらや

今日、自分が昔愛顧していたお店の一つに幕が下ろされました。

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さくらやホビー館、小学校高学年から社会人の一年目くらいまで、自分の趣味の買い物でかなりのウェイトを占めていたお店です。以前は新宿でヨドバシカメラと双璧を成していましたが、いつの頃からかじりじりと差がつきはじめ、ビックカメラの傘下になり、それでも経営状態は改善せず、2月末をもって完全閉店となりました。閉店についてはいろいろと原因があるのでしょうが、個人的にはポイントカードの還元率がヨドバシよりも悪かったのが決定的だったなと。ソフマップも同じ理由で全く行かなくなりましたし。

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店内に貼られていた、完全閉店を告げる張り紙。この張り紙にせよ店の外観にせよ、名残にと写真を撮影している人はかなりいました。

店内は撮影売り場の一階、二階ともかなりガランとした感じ。閉店セールがはじまったときにはまだかなり品物があったので、在庫はほとんど処分できたのかなと。プラモデル関連は完売、ゲームソフトもごく一部を残すのみでした(全品980円でしたが買いたいものは何もなかったので未購入)

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三階にはミニ四駆のサーキットが置いてありました。写真に入り切らないくらいのかなり大きなサーキット、こういうのができるのも品物が無いからなんだなと思うと切ないものがあります。突発的に大会もやっていたらしく子供が備え付けの机でセットアップしていたり、店員がトーナメント表をホワイトボードに書いていたりしました。
そういえば自分がさくらやに通い始めたのって、ゲームよりもミニ四駆が目当てでした。当時はヨドバシ系はプラモデル扱っていなかったし。

二階は大部分がファミコン&スーファミの無料体験コーナーになっていました。とりあえずイーアルカンフーやけっきょく南極大冒険で一周クリアしたり、スパ2ちょっとだけやったり…あとは初代スーパーマリオの1-1をクリアしたら記念品をくれるということだったので、それもやってみました(記念品というより販促品の余りからお好きなものを一つ、という形でしたが)

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その結果入手したファンタシースターポータブルの絵葉書四枚セット。ゲームの方はちゃんと花火六発鳴るようにゴールしたのに、ゴールした瞬間あっさりリセットボタン押されました(苦笑)

また一階には思い出ノートが置かれていました。そのときはガラじゃないと思って何も書かず、中身も見ずに立ち去ってしまったのですが、今にして思えば何か書き残していけばよかったかなとちょっと後悔。だからこの場で最後にありがとう、お世話になりましたと書かせていただきます。

2010年2月18日 (木)

ケガにはご注意…

たまには日常のつぶやきをば。

一昨日、会社でトルクレンチという工具を使い、製品についてるホースバンドを緩めようといじっていました。

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写真左:ホースバンド。読んで字の如く、パイプに挿したホースの固定に使います。
写真右:トルクレンチ。ホースバンドのネジの部分にスパナがわりに先端を固定。あとはシャフトの部分をカシカシと振るだけで締めたり緩めたりできる便利アイテム。

しかしそのとき、他のホースの固定に使っていたホースバンドのエッジ(下写真赤丸部分)が右手人差し指表面の第二関節に当たり、そこらへんをスパッと切ってしまい…

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手を切ったエッジ部分。トルクレンチを使っていたため手には遠心力がいい感じにかかっていました。すると、とても切れ味の良い刃物になります。

直後にさんざん水洗いして、出血がひどいからバンドエイド5枚くらい交換。なんだか指がうまく動かないけれど明日になればよくなるだろうと化膿止めの軟膏ぬってバンドエイド新しくして一晩放置。結果、指が腫れあがって体積が2割増し状態。
「さっさと医者に行ってこい」
という先輩社員の言葉を受けて最寄りの病院に行ったところ…

「縫わなきゃダメだね(あっさり)」

…え?いや、自分生まれてこの方、縫ったことなんて無いんですがと多少は言ったものの、大丈夫だからという言葉とともに出てきたのは何だかホチキスみたいな物体。
「麻酔しとく?どっちも針刺すのには変わりないけど」
という医者の言葉に即答で頷き指先に麻酔をした後、ホチキス的な医療道具で二針、ガチャガチャと埋め込まれ、ガーゼとネットでカバーをされました。とりあえず、麻酔しといてよかったと確信
「休んでる暇はないぞガーデルマン!(※)」
と人指し指に向かって言いたいところですが当面人差し指は動かすことができず、全治二週間です。

おかげでキーボードをたたくにも、箸を持つのにもネジ回しを握るのにも中指大活躍です。なんか日に日に、中指だけ器用さのパラメータが上昇していってます。風呂に入るときには右手を湯船に浸せないので、絶えず右腕だけはハイルヒトラーと言わんばかりに突き出して入ります。顔を洗うのも、手を洗うのも、指を濡らさないよう一苦労…

工具いじった作業してると、どこにケガの元が潜んでいるか分かりません。皆様もどうか、ケガにはご注意を…

※休んでる暇は~
二次大戦中に人外としか言いようのない戦果を挙げたドイツのパイロット、ハンス・ルーデルが相方、ガーデルマンに言った言葉。ちなみにこう言った時点で二人とも被撃墜直後で重傷中。ガーデルマンは治療を受けている真っ最中だったが当の本人は治療前だったとか…
ちなみにルーデルについてはこのあたりを読むと笑えます。まあ、こんな人外の真似事をできるとは思っていませんが…

2010年2月14日 (日)

今日は何の日?

2010年の2月14日、この日が何の日か、おそらく皆様ご存じかと思います。ええ、今日はもちろん

旧正月です

他に何があるというのでしょうか?長野県は長谷寺のだだおしというイベントについては聞いたことがありますが。

そんなワケで旧正月の横浜中華街はどんなもんだろうかと思い、ちょっと足を伸ばしてみました。

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一時期毒ギョーザの風評被害などで客足が遠のいたと言われている中華街ですが、さすがにこの日は混んでいました。
まず最初に中華街信仰の中心地とも言える関帝廟(下写真)に行ってみたのですが、お供え物であるお札とお線香を求める人が30メートルくらいの列を作っていました。

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行く前はせっかく来たのだから何か願掛けをしていこうと思っていたのですが、行列を前にあっさり断念

また、午後四時から獅子舞のパレードがあるという情報を得ていたのでそれを見て行こうとも思っていたのですが、完全に道を塞ぐ人の波にジャーンジャーンジャーンという銅鑼の音と旗の先っぽくらいしか見れませんでした
飯屋、露店売りの中華饅とも、どこも列を作っていたしで春節パワー恐るべしです。

そんな中で収穫だったのが、獅子舞待ちの暇つぶしにと予備知識なしで初めて行った山下公園、そこではかつて太平洋を横断していた貨客船、氷川丸が博物館として停泊していました。

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1930年、日本がもてる技術の総力を結集して作り上げたという貨客船氷川丸、かつては秩父宮殿下(昭和天皇の弟で今上天皇の叔父)やチャップリンなども乗船されたことがあるそうです。内部博物館の観覧料は200円、値段に反して中身は盛り沢山でかなりお得でした。

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左の二枚が上記の方々が使われた特別室で右の一枚が通常の1等船室、1等船室にはダンスホール、喫煙サロンなどもありました。ちなみに1等の日本-シアトルの片道運賃は500円、日本郵船の月給が70円で1000円あれば家が建つ時代だったようですから300~500万円くらいにはなるかと。

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一番安い三等船室。船底近くにあるため嵐で船が傾くと窓からの景色が海中になるとか。
ちなみにノーベル賞を受賞した小柴昌俊教授も若いころ氷川丸に乗ったことがあるそうです。1等船室のディナーに飽きたころ3等の食事はサンマの塩焼きだと聞いて交換してもらったこともあったと書いてありました。

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デッキから望む横浜の風景。そういえばランドマークタワー(一番高いビル)の広場で昔、セガサターンオンリーのイベントなんかもやったことあったなあと。

去年の開港150周年イベントでは豪快にコケた横浜ですが、街の看板を見るとまだ行っていなくて、かつ面白そうなところは結構あるようです。また時間をとって、ちょっと行ってみたいなと思いました。

…途中から完全に春節関係なくなってますね、この記事…

2010年2月13日 (土)

全巻もってる漫画達③

とりあえず4、5冊は紹介したいなと思っているこの企画。第三段はこちらです。

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王様の仕立て屋 ~サルト・フィニート~ 漫画のジャンルは無尽蔵と言われる日本にあってもきわめて稀少(というか唯一?)の、服飾を題材とした作品です。

ストーリー(若干のネタバレを含みます):
イタリア・ナポリの場末にてサルトを自営する日本人、織部悠。ナポリで最高と謳われた亡き師の技術を受け継ぎ三つ揃え(ジャケット・ベスト・パンツ)はおろかシャツ、ネクタイ、靴下、コートまで仕立てられる(仕立て世界の常識ではありえない)腕を持つが、若くしかも異邦人であるため彼に舞い込む依頼はみな他の職人が匙を投げた無茶な注文と、それを抱え切羽詰まった客ばかり。だが悠がそんな客の人生と相対し、針と鋏を手にしたとき、仕立てた服は客の人生をも動かす…平たく言うと服飾版ブラックジャック。今の自分が部屋に置いてある漫画で、ムダヅモと並びなんとなく手にすることの多い作品です。

テーマがテーマですのでヨーロッパの服飾文化や素材に対する解説はとても豊富で詳細、同時にナポリや作中で悠が出向くフィレンツェ、ロンドン、パリ、ニューヨークの文化についての解説も詳しく、トリビア大好きな自分にはたまらない作品になっています。また作中で取り扱うネタの広さからか某2ちゃんねるの掲示板も異常に知識の守備範囲が広い人が集まっており、脱線が日常茶飯事となっています(しばしば、行き過ぎた脱線もあり)

また人生に対する格言的なセリフが多いのも一つの特色と言えます。個人的にその中でも気に入っているのはこの二つ

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過ぎた時間は取り戻せないが無駄にしないことはいつでもできる

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人生嫌いなものがあるってのは単純に損

上は今自分が人生の指針としている言葉の一つ、下は自分がまだ辿り着けていない心境という感じです。 やっぱり人間、腹が立つときは腹が立ちます

最近は主人公の織部が職人として完成してしまったため話の中心は彼より若い世代の成長が中心で、彼はよきアドバイザー役という感じ。現在25巻まで刊行され、そろそろまとめに入っているのかなと思わせる描写を混ぜながらも、のんびりじっくり続いている作品です

2010年2月 5日 (金)

全巻もってる漫画達②

近代麻雀…おそらくこの名前を聞いてそれが漫画雑誌だとすぐ分かる人は少数でしょう。コンビニではパチンコやパチスロなどの雑誌と一緒に並べられ、ジャンプやマガジンなどとは別の棚に並べられることが多い雑誌です。

かく言う自分も、基本ギャンブルはやらないこともありこの雑誌については長くその存在を知りませんでした。そして、これからも知ることはなかったと思います。この漫画さえ世に出ていなければ。

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鬼才、大和田秀樹先生の描く「ムダヅモ無き改革」が存在しなければ。

ストーリー(以下、かなりネタばれの嵐です):
日本国第89代総理大臣小泉ジュンイチローが日本の国益のため、ブッシュ父子、金正日、プーチン大統領などと麻雀で戦い、雌雄を決するストーリー。

この時点ですでに混乱しだしている方もいるかもしれませんが、気にせず話を続けようと思います。だって上の説明、まだジャブだし

ジャンルは麻雀漫画なこの作品ですが、麻雀としての戦略性などは基本的にありません。各国の首脳は常人をはるかに上回る強運(作中用語では『豪運』)を持っているため満貫程度は小技も同然、数局に一回倍満が出て、大抵どの勝負(作中用語では『闘牌』)も見開きの大ゴマプラス役満で決着がつきます。このあたりは懐かしの聖闘士星矢あたりにノリが近いかもしれません。

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必殺技をかます世界首脳の皆様。左から小泉首相、ローマ教皇、プーチン首相。どうでもいいけどローマ教皇が悪役にしか見えません。

第一巻は上記のように小泉首相vs世界首脳だったのですが、二巻以降は月面より襲来した、ヒトラー率いるドイツ第四帝国と世界首脳連合による地球の支配権を賭けたチームバトルに話がスイッチしています。えっと、もう一度強調しますがジャンルは麻雀漫画です。ちなみに世界連合のメンバーですが

小泉ジュンイチロー(日本国元首相)
ウラジミール・プーチン(ロシア首相)
ユリア・ティモシェンコ(ウクライナ首相)
ジョージ・ハーバート・ウォーカー・ブッシュ(アメリカ元大統領)
ベネディクト十六世(ローマ教皇)

…えっと、何度でも強調しますがジャンルは(略)

そして現在の展開ですが(以下最新号の内容を含むため白文字にしています)

副将戦、ヒトラーが精神世界で仕掛けた三つの誘惑(荒野の誘惑)を退けたベネディクト十六世はヒトラーに大ダメージを与える。しかし直後、ヒトラーは伝説のスーパーアーリア人に覚醒、その不可解なる攻撃の前にベネディクト十六世はこの世から消滅してしまう。
そして戦いはヒトラーvs小泉による大将戦に突入しようとするが、そのとき月の第四帝国においてエルヴィン・ロンメル元帥による反乱が発生。地球全土を狙撃可能なレールガンをはじめとする月の主要施設はすべてロンメルの部隊が制圧する。
「ロンメルの反乱を片付け、改めて最後の勝負を行う」
そう言い残し立ち去るヒトラーの背中に、無言でうなずく小泉ジュンイチローであった

…そろそろ強調するのも虚しくなりましたが、ジャ(略)

上記説明からはネタ漫画にしか見えませんが(実際そういう面はかなり強いですが)、内容はかなり正統派の熱血少年漫画のノリです。画力の確かさ、王道を行く展開、そして次に誰が出てくるんだろうという期待感など、推奨するための言葉には事欠きません。また、大統領がヒーローとして映画の主役になれるアメリカと違いとかく小物に描かれがちだった日本の政治家をヒーローとして取り扱っているという意味では異色です(ヒーロー扱いされているのは自民党系の人ばかりで、民主党の人とかは出番が少ない上にものすげえ小物扱いされていますが)

そしてこんな漫画ですが、恐ろしいことにアニメ化されます。さすがに地上波放送とかではなくOVAですが。

http://www.mudazumo.jp/

アニメ版公式サイト。なにげに声優さんがかなり豪華。

予告編を見るとアニメはオリジナルストーリーとして江沢民温家宝&胡錦濤と戦うようです。また原作では無名の兵士だった金正日のオヒキ(パートナー)が髪型ミッキーマウスの金正男に変更されてます。

…作者がマジで命狙われないことを祈ります…

オマケ:実質準主役、超優遇キャラプーチン首相絵柄の変遷

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左:初登場時 右:第二巻

ロシアのアンチエイジング技術すげえ

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